唯一無二のドラマティックアーティストのDan Mitchelが、12月23日（火）に“愛着”をテーマにしたEP『Welcome Home at Sweet Christmas』をリリース。本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。

　Dan Mitchelにとって2025年は、「愛着」という言葉と向き合わざるを得なくなった一年でした。これまで意識してこなかった概念を学び直すうちに、それが恋愛だけでなく、親子関係、友人関係、職場の上下関係、ひいては社会問題の多くの根にもつながる重大なテーマであることを実感したとのこと。

　本作には、2025年夏以降に立て続けに制作された「Free」「My Heart Is Still On Her」「Welcome Home at Sweet Christmas」を“愛着三部作”として中心に据え、さらに「愛着を意識していなかった頃」に書かれながら、今振り返ると同じテーマを歌っていたと感じる「When I Think Of You…」「I swear…」の2曲を収録。結果として、EPの曲順は不思議なほどリリース順＝制作順に収束しました。偶然か、必然か――その並び自体が、“感情の時系列”になっています。

　新曲となる「Welcome Home at Sweet Christmas」はクリスマスソングでありながら、いわゆる“正統派”のそれとは異なります。Dan Mitchel自身はクリスチャンではなく、良くも悪くも異文化を取り込み、独自の風習へと変換してしまう“日本のクリスマス”の感覚を音楽に落とし込んだとのことです。キーワードは多様性 / 自由 / 統合。

　サウンド面では、サビのコードをAbメジャーに据えた“Holy”な高揚感を核にしながら、冒頭はサルサのパーカッションで祝祭的に幕を開け、ブリッジではまるで異次元へ迷い込むような展開へ。転調を重ね、構成は大胆に飛躍しますが、最終的にはトニックへ帰還し大団円を迎えます。クリスマスソングでありつつ、日本人にとってはむしろ“年末”という節目の感情――散らかった一年を回収し、統合していく感覚に近いのかもしれません。

　制作は、サビのメロディ / フレーズが先に立ち上がったところから始まり、制作途中は難航。ですがある日、夢うつつの状態から「翌朝なら歌詞が書ける気がする」という確信が訪れ、一気に詞曲が完成しました。複雑な構成ゆえアレンジには時間を要したものの、十分に“聴く時間 / 生きる時間”を経た後、制作に入ると最終形はたった1日で完成したとのことです。

　また、収録曲「My Heart Is Still On Her」はMVが制作され、YouTubeで公開中。監督・主演はDan Mitchel。ハリウッド映画祭に入選した短編映画以降、初のMV制作となりますが、本作では抽象的にしか語られない歌詞世界を、ドラマとダンスによって耽美的に可視化しています。あわせてチェックしてください。

　2026年1月22日（木）には東京・渋谷7th Floorにて、“本気の遊び”を追究する総合芸術イベント「Dandy Asobi Club」を主催。今回はパイロット版としての開催となりますが、定期開催を目指し、全国“Free”Tourと連動させることで「本気の遊び」の輪を全国へ、さらにはアート番組としての世界への輸出も視野に入れます。

　音楽面では、いつものサポートメンバーにDJを交え、計算されたドラマティックな演出と即興の“絶妙な塩梅”を更新するステージを目指すほか、芝居に即興演奏で音楽をつけていく企画や、世界的パントマイム師の北京一とのコラボレーションも実施予定。出演希望者や持ち込み企画なども専用LINEオープンチャットにて募集中。

［コメント］
1年間、お疲れ様でした。
ありがたいことに、毎年毎年、新鮮な経験と気づきを得られて、
アーティスト冥利に尽きます。

来年もきっと、一筋縄ではいかないでしょうけど、
相変わらずな「行為の純度」を以て、この世で最も美しい営み、
つまりは「本気の遊び」を突き詰めていこうと思います。
どうか、ご期待ください。

良いお年を！
――Dan Mitchel