英ブライトン出身のインディロック・バンド、ライム・ガーデン(Lime Garden)が、4月10日(金)にリリースする2ndアルバム『Maybe Not Tonight』より先行曲「Downtown Lover」を公開しています。
グラストンベリーやグリーン・マンなどのフェスに早くから出演を成し遂げたライム・ガーデン。その生々しいライヴのエネルギーが捉えられた2024年のデビュー・アルバム『One More Thing』は、高い評価を得ています。
先行シングル「Downtown Lover」は、キャッチーな3コードのリズムを軸に、一見軽快そうながら実は奥深いライム・ガーデンの魅力を見事に捉えたもの。遊び心あふれる繰り返しとクールな距離感の裏には、回避行動に対する自覚的な分析が潜んでおり、繋がりを求める一方で、必死に自立心を保持しようとする葛藤が表れています。アルバム『Maybe Not Tonight』に収録される多くの曲と同様、研ぎ澄まされた誠実な感情と、このバンド特有の型破りなポップセンスが絶妙なバンラスで融合された楽曲と言えるでしょう。
また、同曲は、アルバムの世界観をいっそう浮き彫りにする楽曲です。ハワードが「このアルバムは、一夜の外出の始まりから終わりまでを描いています」と説明する『Maybe Not Tonight』には、期待に胸を膨らませる夕刻から、誤った判断のせいでモウロウとした翌朝まで、若気の至りと歓喜が、ユーモアと脆さを等分に交えて綴られています。ハワードは「夜が深まるにつれ、最高に楽しい時間になっていく。ところが、元恋人が誰かを連れて一緒に現れる。自分の見た目がイヤだけど、帰宅もせず、パニック状態で、さらに酔っ払ってしまいます。結局、憂鬱と混乱、怒りを抱えて家路に着きます」と説明しています。
アルバムのプロデュースには、チャーリー・アンドリュー(ウルフ・アリス、アルト・ジェイ)があたり、ドラマーのアナベル・ウィットルがアディショナルプロデューサーとして協力。グリッチー感のあるザラついたヴォーカル、催眠的なドラムビート、ガレージロック風のギター、チューンの狂ったシンセ、更にはボンゴまでが織り交ぜられ、没入感あふれる、細部にまで拘った楽曲が並びます。特に「Body」、「Lifestyle」、「All Bad Parts」といった楽曲では、自身の習慣を変えたり、受け入れ難い真実と向き合うという困難なプロセスと対峙。ハワードは「このアルバムの根底にあるのは、自分のやってきたひどい行動を無視せず、きちんと向き合うこと」と語っています。