現在はフランスを拠点にする韓国出身のピアニスト、フランチェスカ・ハン(Francesca Han)が、新作『Sisyphus』を10月11日(日)に発表します。ハンは2004年にニューヨークに渡りクイーンズ・カレッジで学んだ後、2015年に東京へ。4年間にわたって日本の多彩なミュージシャンと共演しました。このアルバムはその期間中、2017年に
須川崇志(b)、
石若駿(ds)とのトリオで制作したものです。
全7曲の収録曲はすべてハンの自作曲。第一子の妊娠中に作曲した、優しさがあふれる子守歌「Petit Soleil」をオープニングに、3者の静謐な対話が印象的な
菊地雅章へのオマージュ「Chrysanthemum」、
アルベール・カミュの『シーシュポスの神話』への示唆も込められたタイトル曲、
スタンリー・カウエルの力強いポスト・バップとラルフ・アレッシの前衛的なスタイルを融合させた「Cowelessi」など、7曲すべてをオリジナル曲で構成。鍵盤を愛しむような柔らかさから、力強く芯のある響きまで、多彩なタッチで広い音域を自在に行き来するフランチェスカのピアノと、瞬時に呼応する須川と石若。思索的なコンポジションと、創造的な即興の共存を聴くことができます。
ハンは東京で暮らした後、2019年からフランスを拠点に活動しており、現在はトリオの「WAKAN」、ソロ、即興演奏、教育活動など、国境を越えて活動しています。また、ハンと須永は、このアルバムの発売に先立って二人で録音を行ない、10月にデュオ・ツアーを開催します。日程は、10月12日(月・祝)東京・用賀 工房花屋、10月15日(木)岐阜・飛騨市文化交流センターホワイエ、10月16日(金)静岡・青嶋ホール。10月13日(火)には石若を加えた『Sisyphus』の録音メンバーでの公演が、東京・新宿 ピットインで開催されます。