1895年から1945年まで日本の統治下にあった台湾で生まれた大衆音楽をまとめたコンピレーション・アルバム『
蓄音臺灣〜日本統治下の台湾音楽1917-1943』(CD DISCOLOGIA-020 2,700円 + 税)が3月29日(日)に発売されました。今も台湾でスタンダード・ナンバーとして愛されている純純の「望春風」をはじめ、貴重な音源を23曲収録。
当時人気だった女性歌手、純純が歌う楽曲を9曲収めるほか、台湾初のポピュラー・ソングといわれる「烏●行進曲」(●はむじなへんに苗)、先住民族のひとつである高砂族の合唱 / 合奏など、バラエティあふれる内容。詳しい解説・データと貴重な写真を掲載したブックレットが付いています。
日本のレーベルは台湾に支社を置き、台湾国内で新たなレーベルが生まれたものの、当時の台湾にはレコーディングに適したスタジオも、プレス工場もなかったため、ミュージシャンはレコーディングのために海を渡り、プレスしたSP盤は海を渡って台湾の店頭に並ぶなど、日本の設備や技術が大きな役割を果たしました。楽曲制作でも台湾人と日本人はさまざまな形でコラボレーションしており、ここではその成果を聴くことができます。