各種配信チャートで1位を席巻し、今熱い注目を集めている“小説を音楽にするユニット”
YOASOBIのコンポーザーとしても活動し、さまざまなアーティストへの楽曲提供も行っているボカロPのAyase。先週、ボカロ曲「夜撫でるメノウ」のセルフカヴァーで、自身が歌唱する楽曲として初のストリーミング1億再生を突破したことを発表しました。そして9月30日(金)に突如、書き下ろし楽曲「飽和」と、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」への提供楽曲「シネマ」セルフカバヴァーをコンパイルした両A面シングルを配信リリースしています。
「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」は、9月30日がサービスイン2周年。常日頃から、自身の出自でもあるボーカロイドカルチャー、
初音ミクへの愛を語ってやまないAyaseなりの祝辞として、先述の「夜撫でるメノウ」以来およそ1年ぶりのボーカロイド楽曲セルフカヴァーの発表となりました。自身が投稿した初音ミク・ヴァージョンのYouTube再生数は1,000万回を超えます。もとよりメッセージ性の強い楽曲が、Ayase自身の歌唱によりさらに熱を帯び、聴くものの心に強く訴えかける仕上がりとなっています。同時公開されたMVと一緒にぜひ楽しんでいただきたいところです。
そして表題曲となる「飽和」は、Ayase歌唱としては初の完全オリジナル楽曲。別れに直面して語られる痛々しいほどストレートな歌詞が、繰り返されるメロディに乗って心に突き刺さってくる1曲です。自身がコンポーザーとして参加するユニット・YOASOBIでは見られない、本人歌唱であるからこそ表現される生々しさが、艶やかなヴォーカルと相まって強い説得力を持っています。この2曲を味わいながら、今後より本格化していくであろう彼のソロ・プロジェクトにもぜひご期待ください。
[コメント]大切な人と長い時間共に過ごすと、色々な部分がどんどんと似ていって、時折相手のことを自分自身のように感じたり、自分の中に相手の存在を感じることもある。そんな二人のようで一人のような、お互いの当たり前を重ねた日々は終わって、一つの存在はまた二人に戻った。現実にはもう自分のそばに居ないのに、自分の中に出来上がってしまった大切な人の存在が未だ溶け切れず混ざり切らないでいる。共に生きたかけがえのない時間をかけがえのない思い出に変えるために、溶けずに残った記憶の中の大切な人へ、本当のさよならを伝えるために書いた歌です。――Ayase