ベナン出身のシンガー・ソングライター、アンジェリーク・キジョー（Angelique Kidjo）が、グラミー賞で最優秀ワールド・ミュージック・アルバムを受賞した『セリア』以来、2年振りのニュー・アルバム『Mother Nature』を6月18日（金）に発表します。この新作から、サリフ・ケイタとミスター・イージーをフィーチャーした先行シングル「Africa, One of a Kind」がリリース、ミュージック・ビデオが公開されました。

　ニュー・アルバムは、アフロビートやアフロ・ポップ、ヒップホップやR＆Bといったさまざまなジャンルをベースに新たなサウンドを構築するという、キジョーらしいクリエイティヴな作品。また、バーナ・ボーイやリオーネル・ルエケ、サリフ・ケイタ、ミスター・イージー、サンパ・ザ・グレイトやブルー・ラブ・ビーツといった、大御所から若手までアフリカ出身の多彩なゲストが参加しています。

　キジョーは新作について「私たちは皆アフリカ人で、生涯を通してこの体にはアフリカの血が流れ続けるの。現代のアフリカを代表するアーティストたちとレコーディングしたこの曲たちは、アフリカ大陸への私たちの愛を宣言したものよ。アフリカの美しさというものを世界中の人たちに伝えたいわ」とコメントしています。

　また、サリフ・ケイタとミスター・イージーを迎えた先行シングル「Africa, One of a Kind」については、「ミスター・イージーはこの曲をサリフ・ケイタの〈アフリカ〉という曲の引用からスタートしている。私は去年の3月にこの曲をマヌ・ディバンゴと演奏する予定だったんだけど、彼はコロナウイルスのために亡くなってしまった。そのイベントは、フランスから独立を勝ち取った私の母国ベナンや16の国の独立60周年を祝うものだったんだけど、キャンセルになってしまったわ。この曲では、“私たちは本当に独立しているだろうか？”という問いを投げかけているの」と語っています。

Photo by Fabrice Mabillot