多くの名録音を残した世界的指揮者、
チャールズ・マッケラス(Charles Mackerras)が7月14日夜、がんのためロンドンで死去しました。享年84。
マッケラスは1925年、ニューヨーク州でオーストラリア人の家庭に生まれました。2歳の時、シドニーに移住。ニュー・サウスウェールズ音楽院でオーボエとピアノを学び、43年には
シドニー交響楽団のオーボエ奏者として活動を開始します。
47年、プラハの
ヴァーツラフ・ターリヒのもとで
ヤナーチェクを中心とするチェコ音楽と指揮法を学んだマッケラスは、48年にロンドンで指揮デビュー。以後、ハンブルク国立歌劇場第1指揮者、サドラーズ・ウェルズ・オペラ音楽監督などを歴任。数々の一流オーケストラとの共演を重ね、79年にはナイトの称号を受けています。
マッケラスは
バッハからエリオット・カーターまで、幅広いレパートリーを持っていましたが、ことにヤナーチェク作品の権威として絶賛されています。それまで世に知られていなかったヤナーチェクのオペラを数多く初演・録音し、その魅力に光を当てたことは、今後も大きな功績として讃え続けられることでしょう。
心よりご冥福をお祈りいたします。