2006年に
スティーヴ・ライヒの70歳を祝うイベントの企画を任された打楽器奏者の
コリン・カリーが、ライヒの「ドラミング」を演奏するために結成した
コリン・カリー・グループ(Colin Currie Group)。その後もライヒの作品を演奏し続けているこのグループが、ライヒの生誕90年とグループ結成20周年にあたる2026年、新作『スティーヴ・ライヒ:六重奏曲集』を4月上旬に発表します。
収録曲は「六重奏曲」「二重六重奏曲」「6つのマリンバ」「ダンス・パターンズ」の4曲。「六重奏曲」は2名の鍵盤奏者(ピアノ2台、シンセサイザー2台)、および4名の打楽器奏者(マリンバ3台、ヴィブラフォン2台〈弓奏〉、バスドラム2台、クロタル〈クロテイル〉、クリックスティック、タムタム)によって演奏されるもので、ライヒを象徴する作品のひとつ。「二重六重奏曲」は、2007年に作曲され、2009年にピューリッツァー賞音楽部門を受賞した作品。「6つのマリンバ」(1986年)は、「6つのピアノ」(1973年)をマリンバ用にあらためたもの。催眠的な時間軸の動きが魅力です。
注目したいのは、「ダンス・パターンズ」(2002年)。これは振付家
アンヌ・テレサ・デ・ケースマイケルと映像作家ティエリー・デ・メイのために作曲されました。デ・メイはケースマイケルの振付作品「カウンターフレーズ」(2002年)を題材に1時間の映像作品を完成させており、複数の作曲家に完成した映像セクションに合わせた5〜6分間の楽曲の制作を依頼しました。このライヒの楽曲は、2台のピアノ、2台のヴィブラフォン、2台のシロフォンで演奏される、演奏時間約6分の作品です。コリン・カリーとアンサンブルは独自の新解釈を加え、ライヒが動きやパターンに抱き続けた永遠の関心を浮き彫りにしています。
録音は2025年8月24日から26日まで、英・ロンドン キングズ・プレイスで行なわれました。アルバムのフィジカルはSACDハイブリッドで、SACD層にはステレオと5.1chの音源を収録。また、ライヒは現在コリン・カリーのために新作を作曲中とのことです。