藤井隆 主宰の音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」のYouTubeチャンネルが、12月16日(火)にライヴ配信を実施。
博多大吉 、
椿鬼奴 をゲストに迎え、Google AI「Gemini」、映像生成AI「Veo 3」、画像生成AI「Nano Banana」など、最新のAIを活用して誕生したMVを公開しました。
「1990年代の音楽」をテーマに制作されたアルバム『
light showers 』(2017年)のリリース時に、YouTube上で公開された映像作品『藤井隆 "light showers" CFまとめ』。こちらには、全曲に時計やカメラなどの「タイアップがついている」という架空の設定で、各曲15秒の映像がダイジェスト形式でまとめられています。どこか懐かしい映像の数々に「見たことないのに見たことある」と話題に。再生数も101万回を突破しています。
今回、その映像をもとに『light showers』全曲のフル尺MVをGoogle AIの技術で制作。畑野亮監督、関口きらら監督、角谷アキラ監督ら3名と、藤井が共同で制作したMVがYouTubeライヴで公開される運びとなりました。
[ライヴ生配信レポート] 動画撮影なしでMVを作れることに「まだ信じられない」という大吉。藤井曰く、素材用に顔の写真撮影はしたものの、大半はAIと監督が描くストーリーにおまかせしたとのこと。「8年前の映像とミックスされるから、急に老けたりするんです。それがたまらなくおかしくて!」と明かしつつ、監督やスタッフとの打ち合わせは「刺激も多かった」と振り返りました。 ここからは、『light showers』MV全10曲をチェックすることに。『AIR LOVER』では、藤井の顔が不自然なこともあって一同は大笑い。大吉は「ちょっとした違和感が面白い」とコメントするも、リアルと区別できない映像に驚愕! もともとあった架空の映画の予告編から着想を得たのは『Going back to myself 〜再生のリズム〜』のMVです。危険な恋物語に鬼奴は「本編が見たくなる」と見入ってしまいます。 『踊りたい』では、AIで生成された自分のダンスや動きに違和感を覚える箇所があるも「良くも悪くも自分の個性が分かった気がします」と藤井。「動きや表情、お芝居のパターンなど、『自分はこうはしないな』という発見になりました」と語ります。架空の目薬がタイアップについている『カサノバとエンジェル』では、お風呂で、トイレで、布団に寝ながら目薬をさすAI藤井に一同爆笑。目薬が踊り出すシーンでは、思わず鬼奴が「かわいい!」と反応します。 『プラスティック・スター』では、AIが生成した架空の男性が登場。あまりにもリアルなため、大吉が「この人っていないんだよね? いるってこの人は!」とパニック状態に。『DARK NIGHT』では、逃げ続ける男を追いかけて……という展開。目まぐるしく変わる背景に藤井は「大きな画面で見たいな!」とこぼします。 この他にも、『mode in the end』、『守ってみたい』、『くちばしは黄色』、『ドライバー』と、すべてのMVをチェック。時折見られる違和感にツッコミを入れつつも、Google AIの技術力の高さ、監督や藤井たちが熱を込めて制作したMVの魅力を堪能しました。 「これからのエンタメってこうなっていくんだね」、「すごいの作り上げたね」と感心したのは大吉。アルバム『light showers』については、改めて「そもそも曲がいいよ。これを(MVを通して)もう一度味わえたのが嬉しい。AIもすごいと思ったけど、藤井隆が8年前にこのアルバムを出していたのもすごい」と絶賛。鬼奴も「近未来のものに合う曲ばかり。古く感じない」と語りつつ、MVについては「全部見終わったら、もう一回見たくなる!」と声を弾ませました。 藤井は今回のMV制作について「最先端なものなので、ドライに進んでいくのかと思っていたけど、全然そんなことなくて……心が動く瞬間が何度もありました。AIって面白いなと思いましたし、すごくいい経験をさせていただきました」と回顧。最後に「携わってくださった皆さんと楽しい時間を過ごさせていただき、また新しい自分になれた気がします。改めてMVを1本ずつ見ていただけたら、こんなに嬉しいことはないです。今日は大好きなお二人に来ていただき、笑っていただいて、本当に嬉しかったです」と挨拶していました。 『light showers』のMVは「SLENDERIE RECORD」YouTubeチャンネルにて公開中です。お見逃しなく。 VIDEO