アルバム制作のきっかけとなったのは、ファレルがプロデュースを手がけたクリプスのカムバック・アルバム『Let God Sort Em Out』へのジョン・レジェンドの参加でした。収録曲「The Birds Don't Sing」で披露した彼のヴォーカルに触発されたファレルは、その声を軸にアルバムを作ることを思いつきました。ジョン・レジェンドは「ファレルから電話をもらった瞬間、“やろう”と思いました。僕たちなら、とっくにこういう作品を一緒に作っていてもおかしくないと、多くの人が思うかもしれません。でも実際には、まだ一度もなかった。むしろ、ようやくこの時が来たという感覚でした」と振り返っています。
2人は2025年1月、ファレルがメンズ クリエイティブ・ディレクターを務めるルイ・ヴィトン本社内のスタジオに集まり、パリで作曲とレコーディングを開始しました。アルバムには、ニーナ・シモン、ナット・キング・コール、マーヴィン・ゲイからの影響も反映されています。アルバムについてジョン・レジェンドは「ファレルが最初から思い描いていたのは、クラシックでシネマティックな要素をふんだんに取り入れた、“ブラック・ジェームズ・ボンド”のような美学を持つ作品でした。ただ、その土台にあるのはあくまでモダンなバックビート。僕らしさも、彼らしさも感じられますが、どちらにとっても新しいサウンドになっています。僕とファレルという組み合わせは、考えただけでも相性がいいと思っていました。でも、実際に完成したものはその想像を超えていました」とコメントしています。2人のコラボレーションは、ルイ・ヴィトンの2026年秋冬メンズ・ファッションショーで使用された、躍動感あふれるゴスペル調の楽曲「Pray For Ya」が一足先に披露されており、同曲は6月に展開されたファレルの「モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル」キャンペーンにも起用されています。