新世代のジャズ・トランペッターとして注目を浴びるキーヨン・ハロルド（Keyon Harrold）が最新アルバム『ミュジシャン』（The Mugician）を、9月29日（金）にレガシー・レーベルよりリリース。日本盤（SICP-5626 2,200円 + 税）は10月25日（水）に発売予定です。

　ジャズのみならずジャンルを超えて活動の場を拡げているハロルド。これまで参加したアルバムは、マックスウェルからキース・リチャーズまで100枚を超え、ツアーではビヨンセ、エミネム、ディアンジェロ、エリカ・バドゥら数々のビッグ・アーティストと共演しています。2016年に公開された映画『マイルス・アヘッド』では、マイルス・デイヴィスに扮したドン・チードルの演奏部分を担当。その音楽とパフォーマンスに感激したチードルは、ハロルドに“ミュジシャン”という造語のニックネームをつけて絶賛。チードルは本作でライナーノーツを執筆しています。

　今作では1曲ごとにゲストを迎えており、ロバート・グラスパー、ビラル、クリス・デイヴ、テラス・マーティン、ジェームズ・ポイザー、ジョージア・アン・マルドロウといったシーンを牽引する錚々たるアーティストたちが参加。

　現在アルバムから「MB ラメント」と「ウェン・ウィル・イット・ストップ？」の2曲が先行配信されています。「MB ラメント」はハロルドの故郷ミズーリ州ファーガソンで2014年8月9日に射殺された黒人少年、マイケル・ブラウンへのトリビュートとして、彼の命日にミュージック・ビデオを公開。一方、「ウェン・ウィル・イット・ストップ？」は、アメリカの俳優ガイ・トリーをフィーチャー。“この時代はほんとうに〈ブラック・ライヴズ・マター〉なのか、ならばその不当な暴力はいつ止むのか？”と問いかけた内容となっています。