韓国でオペラとポップスを融合させた“ポペラ”という新ジャンルを確立した歌手の
イム・ヒョンジュが、新曲「そして誰もいなくなった(And No One Was There)」を、11月18日(火)正午に配信リリースします。
この曲は、
松任谷由実が11月18日(火)に発表するニュー・アルバム『
Wormhole / Yumi AraI』の収録曲を韓国語でカヴァーしたもの。楽曲提供の相談をした際、松任谷から「次のアルバムの為に書いている楽曲で、イムさんに歌ってほしい曲がある」と提案され実現しました。イム・ヒョンジュと松任谷由実のタッグは、2005年の愛知万博公式テーマ・ソング「Smile again」以来20年ぶりです。
韓国語ヴァージョンの制作にあたり、訳詞は韓国で有名な作詞家のハメリとイム・ヒョンジュが共作。編曲はイム・ヒョンジュが長きにわたって音楽パートナーとして信頼を寄せている音楽プロデューサーの
イ・サンフンが担当しました。
20年ぶりとなる松任谷由実とのタッグにあたり、イム・ヒョンジュは「松任谷由実さんは、私が最も尊敬する日本の音楽家の一人であり、彼女の詩的な歌詞と美しいメロディー、時代を眺める洞察力、そして無限の世界観を深く尊敬しています。2004年1月、私の日本デビュー曲は、彼女の代表曲の一曲である〈春よ、来い〉です。これまでにも、2005年愛知万博公式テーマソングである〈Smile again〉を共にシングルで発表し、初めてオリコンシングルチャートにチャートイン、同年の愛知万博閉幕式公演での共演、『NHK紅白歌合戦』では、韓国クラシックアーティストとして、史上初めて出演する光栄を受けたのもYumingさんのおかげです。このように、松任谷由実さんは、日本の母のような存在であり、私の音楽キャリアにおいて、大きな影響力を与えてくれたと言っても過言ではないです。今回20年ぶりに、再び一緒に意味深いプロジェクトができることになり、心より感謝し、幸せに思っています」さらに、日韓国交正常化60周年を迎えた今年、この新曲を発表するにあたり、「現在多少硬直している日韓関係や、ロシア-ウクライナ戦争を含む米国とフランスなど世界各国の不安と混乱の情勢の中にあって、最後は信頼と愛だけが人間を救うことができる、という平和へのメッセージを込めました」とコメントしています。
また、松任谷由実は「〈そして誰もいなくなった〜韓国語バージョン〉に寄せてイム・ヒョンジュくんの崇高な歌声が、この曲の描くディストピアに一条の希望の光を差している。それは生命の儚さ、今、この世に生きていることの尊さを、多くの人々の心に、強く思い起こさせることだろう」とコメントしています。