2022年に行なわれた初の来日ツアーが完売となるなど、日本でも大きく注目を浴びる英ノース・ロンドンのエレクトロニック・プロデューサー、ロレイン・ジェイムス（Loraine James）が、コード9率いる〈Hyperdub〉から最新アルバム『Gentle Confrontation』を9月22日（金）にリリース。アルバムからの先行シングル「2003」がミュージック・ビデオとともに公開されています。

　ジャズ、エレクトロニカ、UKベース・ミュージック、アンビエントなど、さまざまな音楽性を内包したクロス・オーバーな作風で人気を博す北ロンドンの異能、ロレイン・ジェイムス。絶賛された2019年のデビュー作『For You And I』、2021年の2ndアルバム『Reflection』に続き、〈ハイパーダブ〉からは3作目のアルバム・リリースとなります。

　本作は、ロレイン・ジェイムス自身の過去と現在をつなぎ、彼女自身にとっての新しい章を開く作品。彼女が10代の頃に好きだったドゥンテル、ルジン、テレフォン・テル・アヴィヴのようなマスロックやエモーショナルなエレクトロニック・ミュージックを聴きながら制作が行なわれ、気だるさや楽しさなど、さまざまなフィーリングを感じさせる仕上がりに。また、人間関係（特に家族関係）、理解、そして少しの優しさと気遣いをテーマにしており、水のような柔らかい質感のアンビエンスが漂う中で、ポリリズムやASMRなビートが広げられたエレクトロニック・ポップ・ミュージックの新たな地平を開く、彼女にとっての最高傑作となっています。

　さらに、米シカゴ出身の新鋭シンガー、KeiyaAをはじめ、ニュージャージーのインスト・バンドのヴァスデヴァでギタリストとして活躍するCorey Mastrangelo、独の名門〈PAN〉からのリリースで注目されるピアニスト / シンガー・ソングライターのMarina Herlop、Vegyn率いる〈Plz Make It Ruins〉から2023年にデビュー作をリリースしたロンドンのGeorge Rileyなど、これまで以上に多くのゲストを起用。マスタリングはテレフォン・テル・アビブのメンバー、ジョシュア・ユースティス（Joshua Eustis）が手がけ、シャバカやキング・クルールを手がけるディリップ・ハリス（Dilip Harris）がミックスを担当しています。

　なお、CDには、LPに収録されないボーナス・トラック「Scepticism with Joy ft. Mouse on the Keys」が収録されるほか、国内流通仕様盤CDには解説が封入されます。


Photo by Ivor Alice