ベネヴェント・ルッソ・デュオのオルガン奏者としても知られ、
クレイロやカリ・ウチスらとも共演、昨年はエル・マイケルズ・アフェアーの作品に参加したことも記憶に新しい人気鍵盤奏者の
マルコ・ベネヴェント(Marco Benevento)が、米ブルックリンの人気レーベル「BIG CROWN RECORDS」よりシングル「Frizzante」を7インチ・レコードとストリーミングでリリースしています。
マルコ・ベネヴェントは、スタジオを単なる「機材を並べた部屋」ではなく、それ自体をひとつの楽器として理解している人物のように、常に自由な音楽活動しています。これまでに
フレディ・ギブス、
マッドリブと共にステージに立ち、クレイロや
リオン・ブリッジズの作品に名を連ねるようになるずっと以前から、すでにプロデューサーとしての思考を持っていた彼は、質感や緊張感、ネガティブ・スペースに耳を澄ませ、グルーヴと好奇心が衝突することで生まれる、奇妙で感情的なケミストリーを模索し続けてきました。
また、彼は、ジャズ、ロック、サイケ、ファンク、インディといった要素を、ジャンルという枠ではなく、あくまで創作のための原材料として捉え、ロサンゼルス・タイムズは彼のアプローチを「ジャンルに縛られないマッシュアップ」と表現し、NPR Musicは「ロックの推進力、ジャズの探究心、そしてジャムの実験的な恍惚感を巧みに表現する」と称賛。その卓越したバランス感覚は彼の代名詞となり、幅広いミュージシャンたちからコラボレーションの依頼が殺到しています。クレイロの親密なポップ、カリ・ウチスのベルベットのように艶やかなサイケデリア、
ケヴィン・モービーの牧歌的なインディ・ロック、
レディ・レイの懐深いファンクなど、どの現場においても、マルコが貫く感性は同じ。まず楽曲そのものを尊重し、そこから静かに形を曲げていくことで、新たな表情を引き出していきます。
シングル「Frizzante」は、長年のマルコのリスナーであればすぐに気づくであろう、軽やかで弾むような魅力に満ちた楽曲。イタリア人ヴォーカリストのMarianne MirageをフィーチャーしたB面の「Turandot」は、
ステレオラブと
ポーティスヘッドが出会ったかのような夢見心地のオーラをまとった、ゆったりと歩くようなサウンドに仕立てられています。
Photo by Rachel Brennecke