今年結成20周年を迎えたthe chef cooks meが、2024年春をもって活動を終了することを発表しています。

　2003年の結成以来、時代に呼応しながらタイムレスな音を鳴らし続けてきたthe chef cooks meは、来年3月のライヴを最後に21年の歴史にピリオドを打つこととなります。

　3月31日（金）、下村亮介からのメッセージと共に、5月、9月と来年3月のラスト・ライヴの日程が発表されています。

［コメント］
下北沢ERAというライヴハウスの店員だった自分が、高校の同級生やその仲間に声を掛けて結成した1回きりのライヴで終わるはずだった企画バンド“the chef cooks me”も、幾多の出会いと別れを繰り返し、転がり続けて、何度も形を変えて、気付けば20年の歳月が経ちました。

最終的に自分一人になってもここまで続けてこられたのは、今まであらゆる瞬間に重なり合ってくれたミュージシャンやスタッフ、そして発表した楽曲を聴いてくれたり、ライヴに足を運んでくれた皆さんのおかげだなぁと痛感している、今日この頃です。

一方で、高校生の時からバンドというものに憧れ続け、魅了され続けた自分が“the chef cooks me”という名前を冠して、バンドのような、そうでもないような音楽活動を1人で続けて行くことにも終わりが見え始めたここ数年。

昨年、延期の末に開催することが出来た「Tour 2022 “Feeling”」によって、そこまで抱えていた呪いのような鬱屈とした気持ちも、何かや誰かに対してアンチテーゼのように掲げた「とにかく続ける」という意固地な姿勢も嘘のように消え失せて行き、20年というひとつの節目に最良の形で幕を下ろすことにしました。

これからやりたいことは自分でも滑稽に思えるほどあるので相変わらず頭の中は賑やかですが、ひとまずはこの1年、the chef cooks meとしてやり残したことを一生懸命やり抜きたいと思います。

何本かの記念碑的なライヴと最後のスタジオアルバム、どうか楽しみにしていてもらえたら幸いです。

出会ってくれてありがとう！
――下村亮介 (the chef cooks me)


　最後の1年を紡ぐライヴも発表されました。

　5月21日（日）には、過去に下村亮介がスタッフとして働き、2003年にthe chef cooks meとして初ライヴを行ったゆかりの深い東京・下北沢ERAでのライヴ。金沢を中心に活動中のバンド、プランプラムとの2マン・ライヴとなります。3月31日（金）よりプレオーダーも開始されます。

　9月には、ポップミュージックの金字塔を打ち立てたと絶賛された2013年発表の3rdアルバム『回転体』リリースから10年を迎えることを記念し、〈『回転体』 10th Anniversary Show〉を鹿児島・大阪・東京で開催することが決定。

　そして、ラスト・ライヴは、2024年3月19日（火）・20日（水・祝）の2日間、東京・Spotify O-EASTでの開催となります（『回転体』記念ライヴとラストライヴの詳細は後日発表）。

　結成20年という節目に、the chef cooks meの活動にピリオドを、という思いがあったという下村。4月5日（水）に発売となるキャリア初の映像作品『Tour 2022 “Feeling” at DANCE HALL新世紀』では、5人のゲストを迎えての音楽の喜びと一体感に溢れるライヴ映像とともに、同作品収録の対談映像「Outroduction」でその心の内を語っています。

　かねてからファンと共に最高の瞬間を作り上げるパフォーマンスに定評のあるthe chef cooks me。今後、さらなるライヴに加え、新曲とアルバム・リリースも予定。「the chef cooks meとしてやり残したことを一生懸命やり抜きたい」と下村の語る、結成20周年、そして最後の1年となるtccmの活動の続報をお待ちください。