ピエール・バルーが設立したサラヴァ・レーベルの60周年と、ピエール・バルーの没後10周年を記念した2タイトルがリリースされます。ひとつはピエール・バルーの残した音源から息子のバンジャマン・バルーが選曲した、未発表音源を含むコンピレーション・アルバム『シャンソン・ショワジ』。11月13日(金)から配信されます。もうひとつは、ピエール・バルーが監督した名作映画『
サラヴァ』のDVD。12月23日(水)に発売されます。
『シャンソン・ショワジ』は配信のみ(フランスでは4曲を加えたCDとLPが発売)。1960年代初頭から1990年代後半までの録音から、多彩な音楽性と詩人としての独特のヴィジョン、ギター伴奏がもたらすむき出しの官能性、そして何よりもピーエル・バルーらしい精神に満ちた楽曲が、息子ならではの視点でセレクトされています。初期のジャズ / ブラジル音楽 / フォーキー路線から成熟したシャンソニエ的な曲、日本人アーティストとの交流の記録などがほぼクロノロジカルに収録されています。
全21曲のうち、未発表音源はインタールード2曲を含む8曲。いずれもサラヴァのアーカイヴから掘り起こしたコンサートやスタジオでの録音です。かつて『サウダージ』(2002年)の冒頭に収録されていた「世界一周」のアコーディオンをメインとしたオーケストラ・ヴァージョン、「港の歌」の1973年のライヴ音源、
ジャック・イジュランがアレンジを手がけた「仮面の夜」、
バーエン・パウエルとのデュオ・ヴァージョンによる
ドロレス・ドゥランの名曲「愛の夜」、チック・ストリートマンとの「80 A.B」、モルヴィアンでの小鳥たちとのさえずりの中で歌う「ロシニョール」など。
4Kレストアマスター・ヴァージョン / 字幕付きで発売されるDVD『サラヴァ』は、ブラジル・リオデジャネイロで、ピエールがバーデン・パウエルの協力の下、伝説のミュージシャンと出会いながらブラジル音楽の深層に迫るロード・ムーヴィー。
ピシンギーニャ、
ジョアン・ダ・バイアーナ、バーデン・パウエル、
パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、
マリア・ベターニアらの姿が4Kレストアの鮮明な映像で蘇ります。映画の冒頭に「あなたのイマジネーションと発見の楽しみを大切にするために、字幕は最小限にとどめました」とのピエール・バルーの言葉があるように、これまでの上映や商品では字幕が抑えらえていましたが、今回のDVDでは完全字幕付きとなりました。
映画『サラヴァ』はピエール・バルー没後10年企画として、東京・武蔵野 アップリンク吉祥寺と京都・アップリンク京都で、ピエール・バルーの命日の前日にあたる12月27日(日)に特別上映されます。また、2027年春にもロードショー上映される予定です。