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ジョルジャ・スミス、2ndアルバムを発表 「自分がつながることができるものを世に出すのはこれが初めて」

ジョルジャ・スミス   2023/09/29 15:28掲載
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ジョルジャ・スミス、2ndアルバムを発表 「自分がつながることができるものを世に出すのはこれが初めて」
 イギリスの歌姫、ジョルジャ・スミス(Jorja Smith)が、2作目のアルバム『falling or flying』を9月29日(金)にリリース。
国内仕様直輸入盤(歌詞対訳 + 解説付)、輸入盤、配信にて発売されています。

 『falling or flying』は、時には洗練されたR&B、時にはヒートアップしたUKファンク、そして時には強烈で生々しいオルタナティヴ要素までが入った多様な内容で、新たな一歩を踏み出した象徴ともなる作品。ジョルジャは、常にうごめく心の歯車を認めながらも、それを乗り越え、成長し、何よりも自分自身を尊重していることが伝わる1枚です。

 アルバムの幕開けは、大胆で複雑なビートに乗せて、世間の視線にさらされていることを鋭く自己分析した、反抗的なリード・シングル「Try Me」。ジョルジャは同曲について「まるで『バーン!』って顔面にズシンと来る感じで、まさに入場曲と言えるサウンド」とコメント。彼女は今作の音楽的方向性を、2人の女性からなる地元(ウォルソール)の無名プロダクション・ユニット“DAMEDAME*”に委ね、「このアルバムを制作することで、私は故郷に戻ってきた気分」と、温かく微笑み、「自分のルーツがある場所が、力を与えてくれるんです。だからDAMEDAME*とこの作品を制作できて本当に感謝しています。彼女たちは故郷にしっかり根を下ろしているの。そして私たちはこの作品を一緒に作るのを本当に楽しんだ」と語っています。

 また、ジョルジャ・スミスは、アルバムの前半は「飛ぶこと(flying)」で、自分自身を感じること、そして中盤はその自信から「落ちる(falling)」ことへの不安や自信喪失へと切り替わると説明。2023年のサマー・アンセム「Little Things」から、J・ハスをフィーチャーした「Feelings」へと流れ、そしてタイトル・トラック「Falling or flying」まで、ジョルジャが友人関係や、自身との関係、男性へのアプローチについて、しばしば物足りなさを感じることを表現。そして「GO GO GO」は、ジョルジャが10代の頃に好きだったというジョーズザ・クークスボンベイ・バイシクル・クラブといったバンドを彷彿とさせる、インディーに接近した推進力のあるトラック。ジョルジャは「私は小さなオルタナティブ枠に入ったようだけど、実際にはこれまでもそこにいたのよ」と笑い、「みんなは『これは予想外だった』と言うかもしれないけれど、私は『それがあるべき』と思っている」とコメント。このトラックはアルバムの「落ちる(falling)」部分への移行を示し、より強烈でありながら、より内省的なサウンドに切り替わる1曲と言えます。

 また、その先には、彼女がウォルソールに戻ってから始めた11歳から18歳の少女合唱団を採用した「Try and Fit In」のような美しい曲も。これは、青少年センターの閉鎖によって若者たちが集い、創作する場が不足していることに気づいた彼女の取り組みでもあります。

 リラ・アイケをフィーチャーした「Greatest Gift」は、若き日の自分への感動的な手紙であり、自分自身への誇りを認めると同時に、内なる子供に戻りたいという願望を描いたナンバー。男性からの嫌がらせによって、自分自身を疑わなければならなくなったことを歌った曲や、過去の“愛”が本当に愛だったのかどうかを考えた曲、脚光を浴びる現実と舞台裏にいる人々について歌った曲、歌詞が自分のことを指していることを気づかないであろう人々に対する動揺や感謝の気持ちを歌った曲も。これらの曲は他の何よりも自己反省的なものだと彼女は認識しており、「誰かのことを歌ったつもりが、実は自分のことを歌っていることに気付くことがあるの」「結局これらの曲は、時には自分自身のために存在しているだけ」と自身の考察を話しています。

 2018年にリリースするなり大絶賛されたデビュー・アルバム『Lost & Found』以来、5年半にわたり、人生をナビゲートする若い女性として、感情豊かなソングライティング、パワフルな歌唱力、純粋な感情、そして生まれながらの才能として、世界中で一斉に称賛されてきたジョルジャ・スミス。音楽活動を休止したのは2021年で、その後デビュー作の成功から次なるプロジェクトの間に位置するEP『Be Right Back』を発表。「『Be Right Back』は、私がしたいことをその通りにやったもの。みんなが、私が戻ってくることを知っているという小さな待合室だったの」。そして、本作で彼女は、これまでのファンだけでなく、新しいリスナーをも惹きつけ、魅了することが確実なステージへと復帰を遂げました。「私はこの世界が好き。そして、まだまだ物事を理解しようとしているところ。常に理解しようとしているのよ」とジョルジャは言い、「これは私が今、自分がつながることができるものを世に出すのはこれが初めて」と語っています。

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Photo by Mike Excell

■2023年9月29日(金)
ジョルジャ・スミス
『falling or flying』

famm.orcd.co/fallingorflying

[トラックリスト]
01. Try Me
02. She Feels
03. Little Things
04. Flights Skit
05. Feelings Feat. J Hus
06. Falling or flying
07. GO GO GO
08. Try and fit in
09. Greatest Gift Feat. Lila Iké
10. Broken is the man
11. Make sense
12. Too many times
13. Lately
14. BT69 JJY
15. Backwards
16. What if my heart beats faster?
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