「アイ・ドント・ノウ」などのヒットで知られるヒップホップ・グループ、スラム・ヴィレッジの元メンバーであり、プロデューサーとしても活躍したJ.ディラ（ジェイ・ディー）が、2月10日、死去しました。死因などの詳細は不明。所属のStones Throwのサイトは、トップページが彼を悼むデザインに変更されています。

　J.ディラは1974年生まれ。90年代からトラックメイカーとして活動、ファーサイドのヒット曲「ランニン」を手掛けたことでシーンに名前を浸透させました。2000年にはスラム・ヴィレッジのメンバーとして『ファンタスティック vol.2』でデビュー。その後、グループは脱退するものの、プロデュースなどで密接な関係を続け、コモンの『ライク・ウォーター・フォー・チョコレート』（2000年）の制作に関与するなど、その手腕は高く評価されていました。昨年、肝臓を患い入院していましたが回復し、つい先日インストゥルメンタル作『Donuts』（写真）をリリースしたばかりの訃報、実に残念です。ご冥福を心よりお祈り致します。