激動期の
RCサクセション /
ザ・タイマーズの名物宣伝マン(元東芝EMI)として働いた高橋Rock Me Babyこと高橋康浩の著作『忌野清志郎さん』が、ele-king booksより6月18日(水)に発売されます。
80年代後半のレコード会社入社後、RCサクセションの問題作『
COVERS』発売中止事件の渦中に放りこまれ、翌年、タイマーズがメディアをジャックしたFM東京事件に担当者として騒動を経験。また、清志郎のようなメイクと衣装でプロモーターとして汗をかき、清志郎の路上ゲリラ・ライヴの際は後ろでスピーカーを抱え、ファンクラブのトークでの司会の際もメイクと衣装を忘れなかったスタッフのひとり、青山の葬儀会場でもメイクと衣装で絶叫し続けたあの人物――近年ではコンピレーションを企画し、多くのライナーを書いている高橋康治が語る「清志郎さん」。
「ボス、ロックやるのもたいへんですね」と返したら、「おまえ、この国にロックなんかないんだよ」と言って帰って行きました。その姿もよく憶えています。かっこよかったんです。(本文より) 1988年『COVRERS』発売直後の混乱期、『
コブラの悩み』〜ザ・タイマーズ〜『
Baby a Go Go』という激動のなか、清志郎とともに熱い時間を駆け抜けた“高橋ROCK ME BABY”が、ファンはもちろんのこと、リアルタイムで
忌野清志郎、RCサクセション、ザ・タイマーズを知らない世代にもアピールする、日本のロックの貴重な記憶。巻末には野田努との対談も掲載されており、あまり知られていない話も織り交ぜながら、いまあらためて「清志郎さん」がやり遂げたことについて語られます。