バンド名が粘菌の研究で知られる学者、南方熊楠に由来する東京発のオルタナティヴロック・バンド、
kumagusuが、3rdフル・アルバム『
kumagusu』を7月30日(水)にリリースします。
kumagusuは、2009年末、井上Yを中心に結成。自主レーベル「無呼吸ファンクラブ」から4人編成でのオリジナル・アルバム2タイトル『
夏盤』『
夜盤』をリリースした後、2020年にテナーサックスの金富烈が加入。どこか新鮮で、何故か形容しがたいものをオルタナティヴであると解釈し作品制作を目指しており、独特のサイケデリアを湛えたサウンドが特徴的です。
5人編成初のスタジオ・アルバムとなる本作は、昼と夜のあわい、境界や輪郭がぼやける夕暮れ時の不確かさをモチーフに制作された全9曲を収録。存在感の強いサックス・プレイヤーの加入により情感や音の突破力は格段に増した一方で、かねての持ち味である休符が雄弁なアンサンブルの妙もさらに深化させることに成功しています。
録音、ミックス、マスタリングには、前作『夜盤』同様ツバメスタジオの君島結を迎え、ダイナミクスの振れる音像が生々しく記録された仕上がりに。ジャケットには、ヴォーカル井上Yの木版画が使用されています。