本作は、ポスト・ロック、インダストリアル、エレクトロニカ、クラシックの要素を融合させた、harshrealm独自の音響世界を表現した意欲作。静謐な旋律と重厚なビート、ノイズが交錯する全6曲が収録されています。ディラン・トマスの詩「And death shall have no dominion」やJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の引用に加え、2000年代を代表するアーティストたちへのオマージュも込められた歌詞が散りばめられており、文学、音楽、時代性が交錯する緻密なアートワークが特徴です。
harshrealmは、2017年より新たなラインナップとなり、FINN(vo, syn, Programming, Mixing)を中心に、ギタリストのHayato、ベーシストのeichi、そして2013年から引き続きドラムを務めるTatsuya Yagamiが参加。本作『delirium in alice』では、Hayatoが作曲・制作にも深く関わり、またFINN自身もギター演奏を含めたサウンド全体のディレクションを担当。その独自の音楽的感性が作品全体の核となっています。