timeleszのメンバーである
松島聡は、2023年9月に表参道ヒルズで「松島聡コ。展」を開催する等、アート作家としての活動にも取り組んでいますが、この度初めて、自身が手掛けるアート作品で地域とのコラボレーションにチャレンジすることとなりました。
松島聡がコラボレーションするのは、兵庫県南あわじ市。人口約4万人、淡路島の南端に位置し、世界遺産登録が期待される「鳴門海峡の渦潮」を臨む、豊かな産品に恵まれた風光明媚な地域です。淡路島と四国を結ぶ神戸淡路鳴門自動車道の「大鳴門橋」(おおなるときょう)は今年竣工40周年を迎えます。そして2027年度の完成に向け、橋の下部に自転車道と歩道の建設が兵庫県と徳島県により進められています。この「大鳴門橋自転車道」が開通すると、瀬戸内海を1周する全長500kmのサイクリングルートが誕生し、世界中から注目が集まると言われています。日本全国の市町と同様、人口減少や担い手不足等の社会課題に立ち向かっている地域は今、国内外へのPRに千載一遇の機会を迎えようとしています。
現在南あわじ市では、鳴門海峡の渦潮に一番近い観光施設である「道の駅うずしお」のリニューアル整備を進めており今年10月下旬の開業が予定されています。リニューアルにあたり同市は昨年秋、施設のエントランスへの全幅6mの大型デジタルサイネージの設置と、上映する映像コンテンツの企画募集を公示しました。多くの企業が参加したこの企画コンペを勝ち抜き、事業を受託することとなった企業と同市が、松島聡の現代アートの取組みに強く関心を持ち、デジタルサイネージに上映するアート作品の制作をオファー。この提案を松島聡が快諾し、今回のアートコラボが実現することとなりました。
デジタルサイネージ「うずしおビジョン」では施設を訪れる観光客に、四季折々、訪れた季節のグルメや景色、アクティビティを捉えた映像コンテンツの上映が予定されています。加えてこのアートコラボの実現により、松島聡が「鳴門海峡の渦潮」にインスピレーションを受けて制作した「うずしおビジョン」のシグニチャーキャラクターが画面上に登場、地域の魅力を紹介、国内外にアピールをしていくこととなります。シグニチャーキャラクターは松島聡により「淡路うず助」と命名され、この度その原画が公開されました。
このアート作品の制作にあたって松島聡は、実際に地域を訪問して渦潮観察の観潮船に乗船し、鳴門海峡の渦潮の迫力を間近に体感。当日は海峡一帯にガスがかかっており大変神秘的な体験となったようです。
「その力強さには、怖ささえも感じましたが、同時に自然の生命力を感じ、不思議な感動が残りました」と語る松島聡。「自然と共に生き、海や地球環境を守る大切さを、子どもから大人まで幅広い世代に届けていきます。海のことや自然のことを一緒に学んで、守っていきたい」との思いを込めて、この「淡路うず助」をデザインしました。
今後「淡路うず助」の原画は市に寄贈され、市からの様々な情報発信の場面で活躍することになるでしょう。「道の駅うずしお」のリニューアルオープン後、この「うずしおビジョン」でアート作品が上映されることになれば、多くの人が施設を訪問し、地域の魅力をSNS等でも発信していくことになります。今回のアートコラボは、地域の活性化、地方創生に大きく寄与することは間違いないでしょう。
timeleszの活動、俳優としての活動も益々多忙を極める中、アーティストとしての新たな一歩を踏み出す松島聡。映像の公開時期や映像コンテンツの内容については続報される予定なので、楽しみにお待ちください。
[「鳴門海峡の渦潮」のインスピレーション]生まれて初めて見た渦潮は、壮大なエネルギーと激しい水の音の迫力がすごく圧巻でした。
自然が生み出す“力”の凄まじさに圧倒されると同時に、その姿にはどこか神秘的で幻想的な美しさもあり、まるで芸術作品を見ているような感覚になりました。
その力強さには、怖ささえも感じましたが、同時に自然の生命力を感じ、不思議な感動が残りました。
また、世界中から訪れた観光客たちがそれぞれ歓声をあげたり、写真を撮ったりと、思い思いに渦潮を楽しんでいて、改めてこの自然現象が多くの人に愛され、親しまれていることを実感しました。
僕も、心の中に大きなエネルギーをもらったような気がしています。――松島聡 So Matsushima©So Matsushima/STARTO ENTERTAINMENT