ザ・フー(THE WHO)が1978年8月にリリースした8枚目のスタジオ・アルバム『
フー・アー・ユー』の最新リマスター音源と70以上の未発表音源を収録したスーパー・デラックス・エディションが、10月31日(金)に発売されます。同作は、4LPデラックス、2CDデラックス、ハーフスピード・マスターLP、限定カラーLPの各形態も発売に。これに先駆け、トレイラーも公開されました。
スーパー・デラックス・エディションは、7CD+ブルーレイ・オーディオ+100ページ・ハードカバー・ブックによるボックス・セット。8枚組という膨大なコレクションは、
キース・ムーン(ds)との最後のスタジオ・アルバムをザ・フーがいかに制作したかを、これまでにないほど深く洞察した内容となっています。
CD7枚には、オリジナル・アルバムのジョン・アストリーによる最新リマスター、発売当時採用されなかったグリン・ジョンズ・ミックス、デモやアウトテイク、シェパートン・スタジオでの1977年ツアー・リハーサルと1978年映画『
キッズ・アー・オールライト』のために録音された音源、キース亡き後に
ケニー・ジョーンズ(ds)と
ジョン・バンドリック(key)を迎えた新ラインナップによる1979年USツアーのライヴ音源などを収録。
ブルーレイ・オーディオ(音源のみ収録)には
スティーヴン・ウィルソンによるオリジナル・アルバムの未発表アトモス&ステレオ・ミックスを収録。ハードカバー・ブックにはマット・ケントによるライナーノーツと楽曲解説、スティーヴン・ウィルソンによる解説、未公開写真、メモラビリア、テープボックス、広告の画像が掲載されます。
『フー・アー・ユー』は全米2位 / 全英6位という成功を収め、ツアーへの期待を高めましたが、その発売数週間後にキース・ムーンが亡くなってしまいます。バンドは1979年5月に新ラインアップを発表しツアーを開始。スーパー・デラックス・エディションに収録される1979年USツアーのライヴ音源は、新たなエネルギーでアルバムの曲に命を吹き込む演奏が捉えられています。
また、タイトル・トラック「フー・アー・ユー」は、1978年7月にアルバムに先駆けて瞬く間に人気を博し、現在までライヴのセットリストには欠かせないアンセム。2000年にはTVドラマ『CSI:科学捜査班』で使用されており、ザ・フーの最もストリーミング再生されている曲の一つとなっています。