ロックとダンスミュージックの境界を更新し続けてきたバンド、
Have a Nice Day!が、4月17日(金)リリース予定のニュー・アルバム『CLOUD NINE』からの先行配信シングル「ドライブ」を2月27日(金)に各音楽配信サービスにてリリース。
本作は、近年よりダンスミュージックへと接近している彼らの現在地を象徴するマッシブなインストゥルメンタルトラック。エレクトロニックなビートの上を“歌うように”鳴り続けるリードシンセが印象的な、Have a Nice Day!流パーティー・アンセムとなっています。
「ドライブ」は、Have a Nice Day!がバンドサウンドからクラブミュージックへと重心を移しつつある現在のフェーズを明確に提示する楽曲です。本作では、従来のロック的な構造――Aメロ・Bメロ・サビといった物語的展開――は最小限に抑えられ、代わりに反復とグルーヴが主役となります。四つ打ちのビートを基盤に構築されたトラックは、展開を急がず、時間の流れそのものを聴かせるように進行します。そこに重なるリードシンセはヴォーカルの代替ではなく、もう一人の語り手として機能し、言葉では表現しきれない感情を旋律として浮かび上がらせています。
タイトルの「ドライブ」が示すのは単なる移動ではありません。歌詞に描かれるハンドル、トンネル、海、地平線といったモチーフは、現実からの逃避ではなく“現在へ向かう運動”として提示されています。過去から遠ざかり、未来を急ぐのでもなく、いまこの瞬間へ到達し続ける行為――それがこの楽曲におけるドライブの意味です。反復するビートと持続するシンセのフレーズは、道路の白線や波の周期のように一定でありながら、聴く者の意識を少しずつ変化させていきます。
また、本作の特徴は“パーティーソング”でありながら高揚のピークを強制しない点にあります。いわゆるドロップや劇的な展開ではなく、長く続く夜の感覚、身体が音に同期していく過程そのものを音楽化しています。クラブのフロア、夜の高速道路、夜明け前の海岸――場所は異なっても共有される“移動する時間”の感覚が、この楽曲の中心にあります。Have a Nice Day!は「ドライブ」において、踊ることと生きることの距離を縮め、音楽が日常を少しだけ拡張する瞬間を描き出しました。アルバム『CLOUD NINE』へと続く重要な鍵となる一曲です。