Jun Futamataが、6月24日(水)に最新シングル「Iron to Wildflowers」をリリース。
本作の着想は、昨年訪れたフィンランド・スオメンリンナ島での体験から生まれました。かつて大砲や軍事施設が置かれ、戦争のために築かれたこの要塞は、現在では穏やかな海風が吹き抜け、芝生の上で人々がくつろぎ、子どもたちが石壁のあいだを駆け回る静かな日常の風景へと姿を変えています。
Jun Futamataは、その場所に流れる時間と、歴史を超えて平和へと変容した風景に深く心を動かされ、本作を制作しました。また、本作のジャケット写真もスオメンリンナ島で撮影されており、楽曲に流れる静謐な空気感と、その土地が持つ独特の時間の感覚を象徴するヴィジュアルとなっています。
レコーディングはアイスランド・レイキャビクにて行われました。ストリングスには、現代アイスランド音楽シーンを代表するヴァイオリニスト、Una Sveinbjarnardóttir率いるストリング・カルテットが参加。
ビョークや
ヨハン・ヨハンソンの作品でも高く評価される彼女たちの繊細かつ有機的な演奏が加わることで、楽曲に深い奥行きと呼吸するような質感をもたらしています。
本作は、ポストクラシカル、アンビエント、現代音楽、環境音楽、ミニマル・ミュージック、エレクトロニカ、そしてクラシックといった領域を横断しながら、「静けさ」そのものを音楽として提示する作品です。音数を削ぎ落とした空間性のなかに感情の余白を宿し、聴く者それぞれの記憶や風景を映し出す作品となっています。
過去の歴史と現在、記憶と静寂が交差する場所から生まれた音楽。Jun Futamataが描く繊細な音の風景を、ぜひ体験してほしいところです。
[コメント]昨年、フィンランド・スオメンリンナ島を訪れた際、私はそこに流れる時間のあり方に心を動かされました。
過去の記憶を残したまま、場所の意味が少しずつ変化していく。その風景の中に、私は平和というものの静かな存在を感じました。
この作品「Iron to Wildflowers」は、戦争のために築かれた場所が、時を経て人々の穏やかな日常を包む平和の風景へと変化していく、その移ろいを音として残そうとしたものです。
スオメンリンナで感じた記憶と静寂、過去と現在が共存する時間の流れ。そして、かつて砲台が置かれていた要塞が、野花の咲く穏やかな風景へと変わったこと。その変化への感動と、そこに残る記憶を、この作品に込めました。――Jun Futamata