ダニー・ハリソンとナイジェル・ゴッドリッチが、新バンド“ドラゴンフライズ”(Dragonflies)を結成し、デビュー・アルバム『Dragonflies』を9月18日(金)にリリースすることを発表。アルバム冒頭曲「Slower」をミュージック・ビデオとともに公開しています。
このプロジェクトは、
ジョージ・ハリスンの息子として知られ、ソロ活動や自身が率いる
ザ・ニューナンバー2、
フィストフル・オブ・マーシーとのコラボレーション、映画・テレビの音楽制作で高い評価を受けてきたハリソンと、
レディオヘッド、
ベック、
アイドルズとの仕事で知られ、
アトムス・フォー・ピースおよび
ウルトライスタの創設メンバーでもあるプロデューサー、ナイジェル・ゴッドリッチを結びつけるもの。
長年にわたって互いの仕事を遠くから敬愛してきた2人ですが、きっかけはパンデミックによる孤立の中でハリソンがゴドリッチに連絡を取ったことだそう。「一緒に何か作ってみないか?」と、ゴドリッチはハリソンをブリクストンのスタジオに招き、2人はテープループを素材に、曲作りを開始。「まるで一人が何かを空中に投げ、もう一人がそれをキャッチするようなものだ」とゴドリッチは共同作業のプロセスを振り返っています。
普段は自分のプロジェクトでコンピューターを前にすべてをコントロールしているハリソンが、シンガーとギタリストとしての役割を担当。ゴドリッチがリアルタイムで楽曲を形作っていきました。ハリソンはゴドリッチについて「彼はマシンだ」と言い、「自分が何を聴きたいかについて強い意見を持っていて、僕にとってはとても謙虚な気持ちにさせられる。だからこそ、これほど新鮮な体験なんだ」と語っています。
ベス・ギボンズや
デヴィッド・シルヴィアン、
坂本龍一といったアーティストからの影響を受け、ハリソンのヴォーカルはオーガニックと電子音楽の境界を漂うような手弾きのグルーヴの上に乗り、時にトリップホップを彷彿とさせます。一方サウンドは、ウルトライスタおよびアトムス・フォー・ピースの
ジョーイ・ワロンカーによるパーカッションが加わることで肉付けされ、ベック『
Sea Change』でゴドリッチとともに仕事をしたデイヴィッド・キャンベルが「In Between」などのトラックにストリングス・アレンジメントを提供し、スケールと深みを加えています。バンドが「地に足ついた宇宙的ロック」と表現するその音楽は、サイケデリックな陳腐さに頼ることなく、聴く者をどこか遠くへと連れていくでしょう。
ハリソンは、バンド名について「トンボは精神的な悟りのシンボルなんだ」と説明し、「ナイジェルがこの名前を提案したとき、即座に『最高だ、決まりだ』と思った。トンボを見るといつも、魔法のような気持ちになるから」とコメントしています。