愛知県在住の音楽家、
Ramzaが茶をテーマに制作したアルバム『cause/effect』を京都の老舗茶問屋、宇治香園「Tealightsound」より9月21日(月・祝)にリリースします。
Ramzaは、ヒップホップを出発点とし、取り替え不可能なニューエイジビートを作成する作家。世界的オンライン音楽配信プラットフォーム/イベント「Boiler Room」にも過去2度出演しています。これまで2017年に「AUN mute」よりフル・アルバム『
pessim』を、2019年にミニ・アルバム『
sabo』をリリース。FreeBabyroniaとのスプリットEP『GOOPY DRY』とそのリミックス盤をはさみ、2022年にはダンス・カンパニー“OrganWorks”のコンテンポラリー・ダンス作品の舞台音楽『ひび割れの鼓動 hiddenworld code』をリリースしています。
今回リリースされる『cause/effect』では、前作『ひび割れの鼓動 hidden world code』で探求した静謐な音響からさらに踏み込み、鋭利で大胆な音世界を構築。茶を直接的に表現するのではなく、世界そのものが原因と結果(cause / effect)のネットワークの産物であるという根源的な視座に立ち返り、茶に至る“原因”から、茶という“結果”を観察 / イメージして制作されました。
Ramzaは「一杯の茶は、茶葉と水だけでできているわけではない。豊かな山々、土の奥で巡った水、光を受けた時間、季節の揺れ、摘む手、火を入れる手、待つ時間、偶然や記憶、またその情念であるとか。それらの“原因”が手を取り合ってようやく『お茶』と呼ばれる“結果”が立ち上がるのではないかと。家でゴロゴロして、怠惰を貪りながらそんな事を思い立った訳です。『cause/effect』は、その複雑な“お茶”という原因と結果のネットワークを音で触れようとした作品と言えます。“お茶そのものを表現する”という考えを手放し、お茶を成り立たせている“原因”を音楽に変換したのです」と作品について説明し、「宇治香園とのこの試みが、これからのお茶の在り方に新たな作用を及ぼす、ささやかな“原因”となる事。さらに、この音楽が誰かのもとへ届き、その人の内側で次の思考や感情を生むまた一つの“原因”となる事を願っています」とコメントを寄せています。
宇治香園「Tealightsound」は、2015年より、9月の創業記念日に、茶を感じるクリエイターの作品を発表し続けてきました。これまでに、
Compuma、
竹久圏、
植野隆司(
テニスコーツ)、Enitokwa、
Aki Tsuyuko、
CARRE、
大野松雄、
SUGAI KEN、
mmm、
ind_fris、
TORSO、
服部峻が参加。昨年はCOMPUMAが同シリーズを彩ってきた音楽からCD付ZINEZINE『
Tealightsound 10 Years & The Future』もリリースされています。
[コメント]一杯の茶は、茶葉と水だけでできているわけではない。
豊かな山々、土の奥で巡った水、光を受けた時間、季節の揺れ、摘む手、火を入れる手、待つ時間、偶然や記憶、またその情念であるとか。
それらの“原因”が手を取り合ってようやく「お茶」と呼ばれる“結果”が立ち上がるのではないかと。
家でゴロゴロして、怠惰を貪りながらそんな事を思い立った訳です。
『cause/effect』は、その複雑な“お茶”という原因と結果のネットワークを音で触れようとした作品と言えます。
「お茶そのものを表現する」という考えを手放し、お茶を成り立たせている“原因”を音楽に変換したのです。
私たちは、突然存在している訳ではなく
ふいに浮かぶ記憶や、名前のない感情、石ころや猫の匂い、マズい酒、突然庭に生えた雑草でも何でも良い
それら多くの存在が“原因”となって“結果”として形作られ存在しているという事。
受け取り、影響を与え、変わり続ける。その繰り返しのなかで、
私も、お茶も、今ここに在るという事。
大きな事を語るつもりはありません。
けれど、私とお茶の間に静かに生まれたこの感覚を、
音楽としてこの世界へ手渡してみたいと思いました。
宇治香園とのこの試みが、これからのお茶の在り方に新たな作用を及ぼす、ささやかな“原因”となる事。
さらに、この音楽が誰かのもとへ届き、その人の内側で次の思考や感情を生むまた一つの“原因”となる事を願っています。
そしてその連鎖の先に、まだ名づけられていない豊かな“結果”が立ち現れることを、静かに待ち望んでいます。――Ramza