風に吹かれて、転がる石のように約半世紀……ロックの時代を作り、時代を変革し、さまざまな人々の人生に影響を与え続ける、ロック界最重要アーティスト、ボブ・ディラン（Bob Dylan）。2001年以来9年ぶり、1978年の初来日公演以来通算6回目となる来日公演の東京ツアーが、21日（日）よりスタートしました。

　現在68歳、2010年5月24日に69歳となるディラン。今でも世界各地で年間100ヵ所以上のライヴ・ツアー＜NEVER ENDING TOUR＞を行なっていますが、88年以来続いているこの“終わりなきツアー”には、日本だけ特別にライヴ・ハウスが用意されています。最初で最後といわれるライヴ・ハウス・ツアーは、3月11日の大阪初演から29日の東京最終公演まで19日間でなんと14公演。

　すでに大阪5公演、名古屋2公演の日程が終了し、3月21日（日）から東京7DAYS公演がスタートを切りました。前述のとおり、同一会場での連続7回の公演は、ディランの88年以降12年にわたって行なわれている＜NEVER ENDING TOUR＞で初となるもの。そして、今回話題となっているのは、その演奏曲の多さ。公演ごとに異なったセットリストが用意されており、これまでの大阪・名古屋の7回公演では、合計50曲を超える異なる曲が演奏されています。そして、東京初日・日本公演8日目となる21日には、名曲「ミスター・タンブリン・マン」が、東京2日目となる23日の公演では「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー」が初登場し、会場を沸かせました。残る5公演でもサプライズな楽曲の登場が期待できそうです。

　本ツアーについての詳細は、ウドー公式サイト（http://www.udo.co.jp/Artist/BobDylan/）まで。ボブ・ディラン来日記念スペシャル・サイト（http://www.sonymusic.co.jp/bobdylan/）も更新中です。

（C）Portrait by William Claxton