世界各地の音楽を紹介している“旅する音楽家”
久保田麻琴が、宮古島の神歌や古謡を紹介するイベント<宮古島の神歌と古謡2010>を、12月4日(土)東京・法政大学 さったホールで開催する。
神歌とは、現地で行なわれる祭祀の中で歌われるもので、日常の生活の中に脈々と生き続けてきた伝統音楽であるが、世界的に無形文化財の消滅が語られるように、宮古でも何世紀も続いた祭祀や神歌、古謡も徐々に途絶えようとしている。
そんな中、「おばあたちの歌を聴いて、ここに本当の音楽があると思った」と語る久保田は、2009年に
ブルー・アジア名義で
『スケッチ・オブ・ミャーク』(写真)をリリースするなど、宮古島の神歌や古謡を多く紹介してきた。本公演は、そんな久保田がプロデューサー&ナビゲーターを務め、実際の歌い手を呼んで、貴重な神歌と古謡を紹介。
伊良部島佐良浜地区からハーニーズ佐良浜による神歌を中心に、三線ブームの火付け役ともなったクイチャーパラダイス代表、仲本光正がソロで宮古島西原地区の古謡を中心に披露。最も学術的にも貴重とされる狩俣の神歌の最後の継承者・狩俣ヒデ、ほとんど知られていない宮国地区の神歌の唯一の継承者・宮国マツも参加。宮古と石垣の間に位置する多良間島からは、浜川春子が珍しい古謡や叙事詩を元にした労働歌、ユネークを披露する。
また、ゲスト・スピーカーに民俗・地名学者/作家/歌人の谷川健一と音楽プロデューサー・音楽家のサラーム海上を迎え、さまざまなトークも行なわれる予定だ。