スーザン・ボイル（Susan Boyle）の快進撃が続いています。今週のビルボード・アルバム・チャート（2010年12月18日付）で、2ndアルバム『ザ・ギフト〜夢の贈りもの』が1位に返り咲き、全米3週1位を達成。クリスマス・シーズンの激戦区で3週1位獲得というのは極めて異例のこと。全世界では400万枚を突破、さらにセールスを伸ばしています。アメリカでは、11月30日ABCテレビの「The View」に出演、「オー・ホーリー・ナイト（さやかに星はきらめき）」を歌いましたが、緊張で声が詰まってしまい演奏を止めてしまうというハプニングもありつつ、同30日夜のNBCテレビの特別番組「ロックフェラー・センター・クリスマス・スペシャル」に出演、少年少女の合唱団をバックに、アルバムからルー・リードのカヴァー「パーフェクト・デイ」と「まぶねの中で（飼い葉の桶で）」を見事に歌い切りました。

　また、全世界で1,000万枚のセールスを記録したスーザン・ボイルのデビュー・アルバム『夢やぶれて』が、アメリカ音楽界最高の栄誉といわれる第53回グラミー賞のベスト・ポップ・ヴォーカル・アルバム部門でノミネートされ、彼女のキャリアで初のノミネーションとなりました。なお、同部門にノミネートされた他のアーティストは、ジャスティン・ビーバーの「マイ・ワールズ2.0」、レディー・ガガの「ザ・モンスター」、ジョン・メイヤーの「バトル・スタディーズ」、ケイティ・ペリーの「ティーンエイジ・ドリーム」。スーザンは、「レディー・ガガ、ケイティ・ペリーのような素晴らしいアーティストと並んで私のデビュー・アルバムがノミネートされるなんて、まったく予想もしていませんでした。でもそのように認めていただけるなんて、何てファンタスティックなことでしょう」と喜びを語った。受賞者は来年(2011年)2月13日にロサンゼルスで行われる授賞式にて発表されます。

　アルバム『ザ・ギフト〜夢の贈りもの』には、ローマ法王の前で歌唱した「メイク・ミー・ア・チャンネル・オブ・ユア・ピース」や「ザ・ファースト・ノエル」「オー・ホーリー・ナイト」などクリスマスの名曲に加え、「ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー」（クラウデッド・ハウス）や「パーフェクト・デイ」（ルー・リード）などポップスにも果敢にチャレンジ。「スーザンズ・サーチ（スーザンの恩返し）」プロジェクトで優勝したアメリカ人救命士、アンバー・スタッシとのデュエット「ドゥ・ユー・ヒア・ホワット・アイ・ヒア」のほか、日本盤ボーナス・トラックとしてユーミンの名曲「ひこうき雲」が特別収録されています。