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実験作を経たレディオヘッド、待望の新作

レディオヘッド   2003/03/27掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
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 かつて、同時期の録音素材を分解/再構築するようにして『キッド A』(写真)、『アムニージアック』という2枚の実験作を世に送ったレディオヘッド。初期のグランジ的な側面は鳴りをひそめ、まさに「音響派」の足掛けにさえなったそれらを、ファンは少し不安げに眺めていたものです。

 そんな彼らも長いインターバルを置き、実験作で得た手応えを武器に、わずか6週間のレコーディングでもって新作『HAIL TO THE THIEF』を完成。その収録曲は以下のとおり。

01. 2 + 2 = 5
02. Sit Down. Stand Up
03. Sail To The Moon
04. Backdrifts
05. Go To Sleep
06. Where I End And You Begin
07. We Suck Young Blood
08. The Gloaming
09. There There
10. I Will
11. A Punch-Up at a Wedding
12. Myxamatosis
13. Scatterbrain
14. A Wolf At The Door

 このうち4曲目と8曲目だけはコア・ファンにも解らない完全な新曲で、残りは2002年の各地ライヴで先駆けて演奏されていた楽曲だそう(ちなみに、それを察知した一部の性急な報道が、1曲目をアルバム・タイトルだと報じていたこともありました)。2週間も先行発売が予定されている日本盤(TOCP-66185)は、5月26日(月)に2,548円(税込)で発売予定(ちなみにイギリスは6月9日)。

 それに先立ち、待ちきれないファンには5月14日(水)には1,500円(税込)で先行シングル『There There』(TOCP-61073)が予定されています。こちらも日本先行発売(イギリスは5月26日)で、海外盤のシングル2枚分をカップリングした日本独自編集の5曲入りになる予定。アルバム未収録曲や別ヴァージョンにも期待できそう。

 まさに「待望」の感強いレディヘ新作。今回はメロディアスでストレート、ギター・サウンド主体の作風になっているとのことで、実験作2枚が(特に音響や録音面で)いかに活きてくるかも注目です。
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