人間の本質に迫る鋭い歌詞を透明感あふれる歌声で歌い上げ、デビュー作『心のかけら』（写真）がアメリカだけで1,000万枚以上のセールスを記録した、女性シンガー・ソングライター“ジュエル”といえば、ギターの弾き語りを中心にしたシンプルで素朴なサウンドが魅力でしたが、このたびUSにて6月3日にリリースされることになった、まだタイトルの決定していないニュー・アルバムでは、なんと、新たにダンス・サウンドに挑戦しているようです。

　すでに、公式HPでは、アルバムからの先行シングルである「Intuition」が試聴できるので、その変貌ぶりをぜひとも皆さんの耳でも体験して欲しいのですが、それにしても、この見事なまでな変貌ぶりには驚き。最近のインタビューなどによると、元々彼女はヒップホップや80年代のダンス・サウンドが好きであったとのことですが、でも、まさか彼女がヒップホップのリズムを取り入れたR&Bナンバーを歌うことになるとは、誰しも思っていなかったのでは？　ただ、そうは言っても、曲の出来は非常に良いですし、彼女の声とダンス・サウンドは意外にマッチするという、新たな魅力も見つけられたので、今までの彼女のイメージを引きずらなければ、これはこれでイイのでは？　噂では、あのベイビーフェイスがアルバムの制作に絡んでいるとのことなので、彼女の“やる気”も、かなり本気な今作。ダンス色が濃くなるのと同じ様に、ジャズに浸透した部分も濃くなるそうなので、今までの彼女のイメージを一旦忘れて、新たな気持ちで接してみて欲しい作品です。