6月19日（水）にカヴァー・アルバム『Summer Ballad Covers』をリリースするMay J.。同作の発売を控え、5月31日（金）はテレビ朝日系「ミュージックステーション」に4年ぶりとなる出演を果たします。

　昨年から「関ジャニの仕分け∞」（テレビ朝日系）のカラオケ採点対決企画に出演し10連勝中、2月に発売したベスト・アルバム『May J. BEST-7 Years Collection-』もロングヒットを続けるMay J.は、2006年に18歳でR＆Bシンガーとしてデビュー。2009年にレーベルを移籍し、直後に配信リリースしたSugar Soul「Garden」のカヴァーが200万ダウンロードを超える大ヒット。アルバム『FAMILY』もオリコン初登場4位を記録。この時期に「ミュージックステーション」への初出演を果たし、次世代を牽引する新歌姫として注目を集めるものの、その後ヒット曲に恵まれず、苦境の中で活動を続けていたとのこと。May J.は当時を振り返り「『Garden』リリース後、なかなか自分の歌声を思うようにたくさんの人へ届けることができなくて、“私はもうダメなのかなぁ……”と落ち込む時もたくさんありましたが、“常に一所懸命気持ちを込めて歌い続けていればきっと、いつかはちゃんと届くはず！”と信じて歌い続けていました」と語っています。

　それから4年、全国のショッピングモールやクラブ、ライヴハウスなど、どんなに小さなステージでも歌い続けたMay J.。年間100本を超えるライブで喉を鍛え、日々のパフォーマンスで試行錯誤を重ねながらステージプレゼンスを高めました。5thアルバム『SECRET DIARY』から自ら全曲の作詞を手掛けるようになるとテクニックに加え表現力にもさらに磨きがかかり、近作ではアルバムのプロデュースも手掛けるなど、実力を着実に蓄えてきました。

　そんなMay J.に昨年、再び訪れた大きな転機が、「関ジャニの仕分け∞」のカラオケ採点対決への出演。多くのスタッフがカラオケでの歌唱企画に懸念を覚える中、May J.だけは前向きだったとのこと。May J.は「プロの歌手として負けられないというプレッシャーはありましたが、ライブでも、テレビでも、それがカラオケでも、歌わせて戴けるならどこででも一所懸命に歌いたいと思っていました。マイクを握る以上は、プロの歌手として聴いてくれた方に最高の歌を届けたい。カラオケでの歌唱に賛否両論はありましたが、私は真剣に歌うことしか考えていませんでした」とコメントしています。

　彼女のたゆまぬ努力と強いプロ意識が実を結び、現在まで負け無しの10連勝。毎回、オンエア後には視聴者から沢山の声が寄せられ、ことに「カヴァーアルバムを出して欲しい」というリクエストは日に日に増加。「リスナーが望んでくれたものを自分の声で精一杯歌い表現したいと思いカヴァーアルバムのリリースを決めました。カラオケ企画でテクニックに注目が集まる今だからこそ、カヴァーアルバムでは歌詞にどれだけ感情をこめられるかをテーマに歌と向き合いました」と彼女が語るカヴァー・アルバムの制作は「楽曲に宿る魂や歌詞の世界観と向き合うことにひたすら時間をかけた」とのこと。スタジオに入る前に楽曲の誕生した背景や歌詞の情景を明確に心に描けるまで聴きこみ、そこで感じ取ったものを歌声でどう表現するかをスタジオで時間をかけて固め、テクニックや論理的な思考が頭から完全に抜けるまで時間を置き、最後は感情が溢れ出る歌が歌えるまで、曲を最初から最後までひたすら通しで歌い続ける作業。最後のレコーディング曲「I DREAMED A DREAM」では、曲に感情移入し過ぎたMay J.が涙を流す場面もあったようです。

　1曲、1曲と向き合いながら制作したカヴァー・アルバム『Summer Ballad Covers』を引っさげ、4年ぶりの「ミュージックステーション」出演。歌唱曲「ハナミズキ」は、YouTubeにて間もなく100万回再生を超えようとしている話題のカヴァー曲。生放送のステージでMay J.がどのような歌唱を披露するのか注目です！