スーパーカーのジャケットのアートワークを手掛けることでも有名な“Central 67”が、過去に手掛けたジャケットのアートワークを集めた作品集をかつて発表したことがあるなど、アート・ディレクター自身が自ら制作したジャケットのアートワークを集めた作品集を発表するケースは多々ありますが、ことビデオ・クリップに関しては、そういった作品があまり無いのはなぜゆえなのでしょう。普通に考えても、監督別で見るとまた違った楽しみ方が出来そうなだけに、なぜこういった作品が発売されないのか不思議ではありましたが、なんと、今回、そんな願いがついに通じたのか、監督別にセレクトしたビデオ・クリップ集がUSにて10月28日に発売されることになったそうです。

　今回、USの“Palm Pictures”が新たに始めたレーベル“DIRECTORS LABEL”から発売されることになったのは、日本でもお馴染みのスパイク・ジョーンズを始め、ミシェル・ゴンドリーやクリス・カニンガムといった監督が、過去に手掛けたビデオ・クリップをそれぞれの監督別にセレクトした3作のDVDで、ビデオ・クリップそのものに加え、出演アーティストや監督へのインタビューなどが収録される予定。また、さらに、ストーリーボードや写真などを掲載した52ページにも及ぶブックレットも付属される模様です。現在、発売元の“DIRECTORS LABEL”の公式HPでは、このDVDのダイジェスト版が視聴可能ですので、気になるという方はまずはここを訪れてみてください。なお、参考までに各監督が過去にビデオ・クリップを手掛けた主なアーティストを下記に掲載しましたが、すべてが収録されるかどうかは不明なので、その点にはご注意のほどを。

●スパイク・ジョーンズ
・ビースティ・ボーイズ「サボタージュ」
・ファットボーイ・スリム「プレイズ・ユー」
・ダフト・パンク
・ビョーク

●ミッシェル・ゴンドリー
・ホワイト・ストライプス「フェル・イン・ラヴ・ウィズ・ア・ガール」（ログ・クリップとして有名！）
・フー・ファイターズ
・ビョーク
・ケミカル・ブラザーズ

●クリス・カニンガム
・エイフェックス・ツイン「カム・トゥ・ダディ」（写真は同曲のシングル盤）など
・ポーティスヘッド
・スクエアプッシャー
・マドンナ