かつてのトレードマークであった“ツインドラム”スタイルを脱ぎ捨て、ベーシスト“みゆちぃ”の加入を経て更なる進化を遂げた
“バンドじゃないもん!”。新体制では初の作品となるニュー・シングル「雪降る夜にキスして」の発売を12月18日(水)に控える彼女たちが、同作のミュージック・ビデオ(
youtu.be/87Nmi06kYr0)を公開。
こちらのミュージック・ビデオでは、暴風を一身に受けてのパフォーマンスや、サンタ・コスを纏ってフルスイングの近接戦闘、かつての深夜番組を思わせるラインダンスなど、様々なシーンを披露。カオティックな仕上がりとなっています。
[監督 夏目 現 コメント]バブル崩壊から約20年が経ち、慢性的な鬱状態にあった日本に大震災が起こり、その直後にアベノミクス、オリンピック、と次々に向精神薬が投入されて浮き足立った荒唐無稽な躁状態へと移り行く今、アイドルの世界は正に百花繚乱、ついにはバンドからアイドルになってしまうというウルトラCをやってのけて誕生した我らがバンドじゃないもん!は別世界から来たような新メンバーを加えて世界にも類を見ない、ドラム+ベース+パフォーマーという超特異な編成にトランスフォームした。僕が制作した前作の『ショコラ・ラブ』のビデオはツインドラムあいどる編成でメンバー2人という謂わば密室的空間の中で対の均衡が保たれていたのだが、今作からは上記したように超特殊編成のカオス状態で、ちょっとしたバランスの変化で超個性がぶつかり合い、重力が狂って映像の中で5人がバラバラになりかねないデリケートな状態を作品化するという難題に挑まなければならなかった。その重力バランスを映像化したシーンがBメロ部分であり、危うい均衡を描いたのが廊下でのバトル・サンタシーンである。そして多方向に拡散しかねない重力をつなぎ止めているのが歌詞に登場するミラーボールである。これは前回の『ショコラ・ラブ』のビデオでも登場しているモチーフだが今作でも前回と同様に地球(= 世界)の比喩として用いている。前回は密室の少女(永遠の13歳)達がパステル色のストッキングの足で撫でるように一つを回したのだが、今作は一人が一つ持ち、しかも荒れ狂う波の前でそれを持って踊っている。前回は今ある世界を回していたのだが、今回のそれは神話に出てくる原始の混沌状態そのもので、彼女らは新たなる星の子を孕んでいる、そして彼女らは集合し原始の海を舞台に新たな世界を次々にクリエイトしてゆくのである・・恋のミラーボール・・今夜は輝く・・雪降る夜・・あぁ・・回る回るミラーボール・・。この極東の地の特殊な状態から生まれた特殊なアイドル(偶像=神をかたどった像)たちはこれから何をクリエイトし、何を回して行くのだろうか?興味は尽きない。