昨年、惜しまれつつこの世を去った“特撮の父”ストップモーション・アニメの巨匠、
レイ・ハリーハウゼン。一周忌を迎えた5月7日、彼の死を悼みながらその偉業を振り返る追悼イベント〈レイ・ハリーハウゼン 一周忌追悼トークライブ〉が東京・新宿 ロフトプラスワンにて開催されました。
3月にDVDがリリースされたドキュメンタリー作品
『レイ・ハリーハウゼン 特殊効果の巨人』の発売記念も兼ねて行なわれたこちらのイベントには、レイ・ハリーハウゼンを愛する
雨宮慶太(映像作家)、
小中和哉(映画監督)、
原口智生(映画監督, 特撮造型修復師)、神武団四郎(映画ライター)が登壇。日本きってのレイ・ハウゼン通と名高いアニメーター・
森まさあきによる進行の下1分間の黙祷を捧げた後、熱いトークが繰り広げられました。
第1部では、『恐竜100万年』『シンドバッド黄金の航海』といった代表作との出会いやエピソード、特撮の原体験をそれぞれが披露。また、お蔵入りしていた貴重なクリーチャー・モデルの貴重な映像や、氏が用いたスケッチやデザイン画、メイキングのスチル、書籍の一部などがスクリーンで紹介され、知られざるエピソードの数々に驚く場内。
第2部では登壇陣が持ち寄った自身の処女作や貴重な8mm映像など、過去の作品を初上映。ハリーハウゼンの影響を受けて撮影されたストップモーションや実験的な特撮シーンなど、現役の映像クリエイターとして活躍する面々が当初から持つ熱意を垣間見ることができる内容に。イベント終盤では「特撮の原型が薄れることなく、後世の作品にまで技術やスピリットとしてしっかりと受け継がれていることが素晴らしい」「クリーチャーのさりげない目の動きや表情にも感情が宿って、技術だけでなくエモーショナルな部分にも訴えかけてくるところが魅力」「コマ撮りの一回性に賭ける情熱と息吹は、リメイクものには醸し出せない凄みがある!」とそれぞれにハリーハウゼンを讃えるコメントを残し、一周忌に相応しいイベントとなりました。