ダンサーの
田中泯とピアニストの
スガダイロー、この唯一無二の表現者二人が9月21日(日)と22日(月)に二夜連続の公演“虚水脈”を行ないます。
“虚水脈〜瞼闇抄(けんあんのしょう)”と名づけられた第一夜の会場は東京・北区 北とぴあ・スペースゆう。第二夜“虚水脈〜幻繭抄(まぼろしのしょう)”は浅草・花やしき。この場所が選ばれた理由、そして虚水脈とは……。
〜墜落した星々、神隠しに遭った子供。そのふたつを結ぶ秘技。〜
北とぴあはかつてプラネタリウムだった場所。幾千もの星々が輝いており、その光の軌跡は毎日描かれていた。しかし現在すべての星々は墜落し永遠の暗闇に包まれている。この輝きを失った星々の世界とは一体いつのことなのか。一方、開園160年の浅草花屋敷は日本最古の遊園地。閉館後の園内には、隠れん坊という遊びが終わったのにも気付かず、いまだ“息を殺し”て、鬼に見つけられることを待ち望んでいる子供たちがひっそりと隠れているのではないか。かつてその時空間に存在した人間のからだの軌跡や痕跡。それらに呼応する田中 泯の“場踊り”という秘技とスガダイローの唯一無二な即興ピアノ。消えてしまった星々と神隠しに遭った子供たちを出逢わせてあげて、救済してあげること。この二日間に及ぶふたつの洞(うろ)での儀式は、見えない水脈のように結びつけられ、決して歴史に遺ることはないのだろう。本来舞踊も音も遺るものではないのだから。(ヴィヴィアン佐藤)