女性3人組のヴォーカル・ユニット、
Kalafinaが11月1日(土)、東京国際フォーラム・ホールAでツアー〈Kalafina LIVE TOUR 2014〉のファイナルを飾りました。ステージでは、11月19日(水)に発売される新曲
「believe」(TVアニメ『Fate / stay night』エンディング・テーマ)など21曲を披露。
「年内は、大きなホールでフル・メンバーでのワンマン・ライヴは最後」(Keiko)となった東京公演。3人の澄んだ声色とハーモニー、ソロ・パートから音が重なっていくコーラス・ワークはもちろん、演出でもオーディエンスを魅了しました。
午後5:00すぎにステージが暗転、上部が半円形になった大きな扉が中央に、両サイドに同じ形の窓が2つずつ並ぶステージ・セットがブルーライトに照らし出されると、中央の扉には、白い衣装のKalafinaが登場。会場から大きな拍手で迎えられると、プレリュードから「dolce」「adore」が響き渡る。
Kalafinaは、「すごく広いですね。後ろの方見えてますか? 私ちょっと見えないんですけど(笑)」(Wakana)、「こんなにたくさんの方のお姿を拝見することが出来て嬉しく思います。いっぱいじゃないですか」(Hikaru)と、会場の広さに圧倒されつつも、「外はめっきり秋。涼しくなってきました。私たちが会場入りする頃ポツポツと雨が。“Kalafinaあるある”でございます。Kalafinaのライヴの時は雨が多いんですけど、今はどうかな降ってるのかな、止みましたかね……降ってますね」(Keiko)と会場を盛り上げる。
「ちょっと温かい爽やかな楽曲たちを」(Keiko)とのMCから、「屋根の向こうに」「I have a dream」「storia」の3曲を続けて。MCをはさみ、次のセットは「ダークな楽曲たち」(Keiko)と続き、「うつくしさ」では暗い照明に紫、赤、緑、青をピンスポットで当てられ、後ろのセットは廃墟のように、また窓のセットには歌詞が浮かび上がる。中央の大きな扉の上が長方形のスクリーンとなり、「red moon」「Magia[quattro]」「to the beginning」、衣装替えの後、一転して黒いドレス風衣装で登場した3人は、「弦のカルテットとピアノ」(Keiko)という編成で「seventh heaven」「snow falling」を届ける。そして中盤、「追憶」の終わりでは、逆光で真ん中にぽっかり暗闇が出き、そこに吸い込まれるように消えた3人。一瞬でドレス部分を脱ぎ捨て、黒に黄色模様が入ったミニスカ・ワンピースへと早替え、「obbligato」「consolation」とアッパーに会場を沸かせました。
本編最後は、TVアニメ『Fate / stay night』のエンディング・テーマ、ニュー・シングル「believe」を初披露。また、オーディエンスが総立ちで迎えたアンコールは「音楽」「heavenly blue」と人気曲でさらに盛り上げると、ラスト前の最後のMCでは、「来年、大きなステージが待っております。ベスト・アルバムのタイトルをとって“Red Day”、“Blue Day”と名付けて、2月28日と3月1日に日本武道館でライヴをやらせていただくことが決定しています」(Keiko)と、念願であった日本武道館での2デイズ・ライヴをあらためて報告。
「ライヴハウスでスタートしてから、ひとつひとつ会場が大きくなったり、行く場所が増えたり、少しずつですけど、自分たちの夢が叶ってきて、歌手になると決めたとき、3人それぞれ日本武道館に立ってみたいという思いがどこかにあった。来年みなさんと一緒に行けると決まった時から、もう一度歌い手として、責任をもって歌を大切に歌っていこうと思いました」と、これまでの歩みを振り返り、応援してきてくれたファンに感謝の言葉を贈る。
ラストは、「今日の最後、今年最後になるかもしれませんね。未來への希望を歌った一曲です」(Keiko)と、劇場版『空の境界 未来福音』の主題歌「アレルヤ」。感極まったWakanaが涙で声をつまらせるとKeikoがそっと寄り添い、最後はありったけの声を出して伸びのあるソロ・パートを歌いきりました。