2015年1月の初来日公演で素晴らしいパフォーマンスを披露した、今もっとも注目すべきシンガー・ソングライター、
ベッカ・スティーヴンス(Becca Stevens)。2008年に発表した自主制作デビュー・アルバム
『ティー・バイ・シー』が3月4日(水)にCD化されリリースされます。本人所有音源のため、現在は配信のみの販売で、フィジカルCDはすでに在庫がなくなっており、世界的にも大変貴重なCD化です。
2000年代半ばにベッカがニューヨークにあるニュースクール音楽学校でクリス・トルディーニ(b, vo)と出会いバンドを結成(同学年には
ホセ・ジェイムズが在籍)、それからまもない2008年に制作されたデビュー盤はベッカ、クリスに加えて現行のバンド・メンバーであるリアム・ロビンソン(p, org, key, acco, vo)と当時のメンバーでありクリスとともに
ヤロン・ヘルマンのグループにいたトミー・クレーン(ds)、そして最新作『パーフェクト・アニマル』同様コリン・キラレア(g)らが参加。すでにジャズとフォークを折衷させたような個性ある作曲、演奏能力の高さ、斬新なハーモニー・センスが全編に繰り広げられています。
同年には
トラヴィス・サリヴァンズ・ビョーケストラへの参加、その後は
テイラー・アイグスティ(2010)、
ギデオン・ヴァン・ゲルダー(2010)、さらに2011年にアルバム『Weightless』を発表し大きな話題となります。そして
エスペランサ・スポルディング(2012)、ホセ・ジェイムズ(2014)、ローラ・ニーロ・トリビュート盤への参加(2014)とその後の快進撃の原点がまさにこの作品です。