500年以上の歴史を誇り、ウィーンの音楽大使として世界中の人たちに親しまれている“
ウィーン少年合唱団”が来日。今年の来日公演では、日本人の団員2名を含む25名のシューベルト組が約2ヵ月間にわたり全国で公演を行ないます。4月28日(木)には、サントリーホール ブルーローズにて記者会見が開催されました。
1498年に創立されたウィーン少年合唱団は、巨匠指揮者
アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini)が彼らのコーラスを「天使の歌声」と命名したことでも有名です。10歳から14歳の約100名のメンバーは全員アウガルテン宮殿で生活し、
ハイドン、
モーツァルト、
シューベルト、
ブルックナーとウィーン少年合唱団にゆかりある作曲家の名がついた4つのグループに分かれ、ヨーロッパ各国、アメリカ、アジア、オセアニアなど、世界中のコンサートに出演。ウィーン国立歌劇場でのオペラ出演や、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート出演など、ウィーンを代表する団体のひとつとして活躍します。
記者会見において芸術監督ゲラルト・ヴィルトは「最初に、ウィーン合唱団を代表して、熊本の地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の皆さまにお見舞いの気持ちをお伝えいたします。困難な時こそ、音楽、子供たちの純粋な歌声が皆さまに何かの力となれれば……と願っております。
私たちは今年も来日し、各地で歌声をお届けできることを光栄に思っております。今回は、日本で初めて披露する作品がいくつかございます。ヨーゼフ・シュトラウスの〈休暇旅行で〉と、ヨハン・シュトラウス?世の〈歌い手の喜び〉は、今年のお正月にウィーン・フィルのニューイヤーコンサートで歌った曲。その様子をテレビでご覧になった方もたくさんいらっしゃるかと思います。その2作品を、日本で初めてお聴きいただけることをとても嬉しく思います」とコメント。オリヴァー・シュテッヒ(カペルマイスター / 指揮)は「みなさん、こんにちは(と日本語で挨拶)!私は4年前に初めての海外公演ということで、来日いたしました。その時のあたたかい思い出が心に残っています。再び来日してここ数日の間だけでも、すでに歓迎を受けています!期待にお応えします。時代、空間を超えた素晴らしい曲の数々を用意しております」と語りました。
――日本の第一印象を教えてください。ヤーコップ・K(12歳) 「とても大きな国だと感じています。近代的でもあり歴史的な部分にひかれます」
ルカ・V(11歳) 「素敵な国。何より食事が美味しいです」――ウィーン少年合唱団の友達に、日本のどんなところを紹介したいですか?ミノル(12歳)「日本のいろいろな興味深いところに一緒に行きたいです」
サトシ(11歳) 「将棋などの日本の遊びや文化を紹介したいです」――日本語の歌は、どのようなところが難しかったですか?アレクサンダー(10歳) 「LとRの発音の違いなど、発音が難しかったです」――今回初めて披露していただくシュトラウスの2曲について、お話しいただけますか?ヴィルト芸術監督 「シュトラウスの作品はポジティヴな前向きな作品が多いです。それがウィーンから世界各地に広がっていき、今は世界中で愛されるようになったのです。
〈歌い手の喜び〉はもともと男性コーラスのために作曲されたものです。〈休暇旅行で〉はオーケストラのために書かれた作品でしたので、私たちが歌えるように合唱団のプロフェッサーが歌詞をつけて披露いたします」 会見ではこの後、〈ふるさと〉〈野ばら〉が披露されました。
©居坂浩文