イスラエルを拠点に活動するトランペット奏者、
アヴィシャイ・コーエンが率いるグループ、アヴィシャイ・コーエン・ビッグ・ヴィシャス(Avishai Cohen Big Vicious)がデビュー・アルバム『
アヴィシャイ・コーエン・ビッグ・ヴィシャス』(CD UCCE-1184 2,500円 + 税)を5月1日(金)に発表します。輸入盤とデジタルは3月27日(金)の発売。アルバムに収録曲される
マッシヴ・アタックのカヴァー「ティアドロップ」が公開中です。
トランペットを吹くアヴィシャイ・コーエンのほか、Uzi Ramirez(g)、Yonatan Albalak(g,b)、Aviv Cohen(ds)、Ziv Ravitz(ds,live sampling)からなるグループは、全員がイスラエル出身。メンバーとグループの音楽性についてアヴィシャイは「みんなジャズ出身だが、なかにはジャズから離れたメンバーもいる。みんなが自分のバックグラウンドを持ち合い、それらのパートがそろってバンドのサウンドを作る。エレクトロニカ、アンビエント、サイケデリックの要素、さらにロックやポップス、トリップホップのグルーヴ、ビートも重なる」とコメントしています。
ビートメイカーのリジョイサーことユヴィ・ハヴキンが作曲に参加し、ECMを主宰する
マンフレート・アイヒャーのプロデュースにより、南フランスのスタジオ「La Buissonne」で2019年の夏に行われたレコーディングでは、オリジナルから、マッシヴ・アタック、
ベートーヴェンなど多彩なカヴァーが録音されました。「バンドを始めたとき、私たちは多くのカヴァーを演奏しました。とくに90年代の音楽は、僕たちの世代、学校で聴いたものと共鳴する。しかし、マッシヴ・アタックの〈ティアドロップ〉は飽きることがない。誰もが永遠に留まることができる作品。その中のすべての要素はとても完全であると同時にとてもシンプルなんだ」「このバンドでは、ソロは重視していない。それはここでは目標でも美学でもない。誰も歌わないが、歌をどのように作っていくかというのが大事。それが、僕にとって、このバンドが他の仕事とは違うところ」とアヴィシャイ・コーエンは語っています。
Photo by Ben Palhov