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原 摩利彦、新作『PASSION』より森山未來が出演した表題曲のミュージック・ビデオを公開

原摩利彦   2020/05/15 17:41掲載
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原 摩利彦、新作『PASSION』より森山未來が出演した表題曲のミュージック・ビデオを公開
 京都を拠点に、コンテンポラリー・アート、舞台芸術、映画などに音楽を提供するなど幅広い活動で注目される作曲家 / ピアニスト、原摩利彦が、6月5日(金)に発表するニュー・アルバム『PASSION』(CD BRC-619 2,400円 + 税)に収録する表題曲「Passion」のミュージック・ビデオを公開しました。

 このビデオには、彫刻家の名和晃平が舞台美術、ダミアン・ジャレが振付を担当した舞台作品『VESSEL』などをきっかけに原と親交のある俳優の森山未來が出演。森山は振付のクリエイション、演出やコンセプトのアイデアまで幅広く関わり、京都・建仁寺両足院で撮影されました。

[MV『PASSION』に寄せて]
翁(おきな)のアイディアを聞いたとき、すぐに奈良県談山神社で観た三番叟(さんばそう)のことを思い出した。山を背にした野外舞台で演じられ、お囃子の音は山間に響いていた。
翁は五穀豊穣や国土安穏と関わりがあるとされるが、謎に満ちている。急速に事態が変化していった4月の撮影日。静寂につつまれた街に隣接する建仁寺両足院で、未來さん演じる怯える人間はやがて翁に転じ、ゆっくりと、時に倒れながらも前進していく。
その姿を見ながら、「PASSION」というタイトルについて今一度考えていた。これから起こるであろう幸せも苦難もすべて受け入れていくという決意を込めて「情熱」と「受難」という二つの訳語をもつこの言葉を選んだ。当初、この決意は一個人としてのものであったが、世界の状況とともにその意味が変わってきた。
未來さんと振付の山本さんは、このタイトルの意味が変化していったことを汲み取って、それを新しい解釈で表現してくれた。この映像作品は、いまの世界に対するレスポンスになったのではないだろうか。

――原 摩利彦


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