廃盤となっている
プリンスの作品をフィジカルで再発する「LOVE 4EVER」シリーズ。この新作として、彼が晩年に発表した「HITnRUN」シリーズの2作が、1月30日(金)にCDとアナログで発売されます。発売されるのは、2015年9月に発表された『
ヒット・アンド・ランフェーズ・ワン』と、同じ年の末に発売され、彼の遺作となった『
ヒット・アンド・ラン フェーズ・トゥ』。アナログは『〜フェーズ・ワン』が1枚、『〜フェーズ・トゥ』が2枚組、どちらもアナログでの発売は今回がはじめてです。
『〜フェーズ・ワン』は、当時25歳のジョシュア・ウェルトンをプロデュースのみならずコンポーザーとしても全曲共作に抜擢し、次世代育成も軽やかに担う熟練天才ミュージシャンによる未来への野心をも感じる実験的アルバムです。制作期間は2013年から2015年の約2年にわたり、プリンスはこのアルバムについて「とても実験的で、ちょっと変わってて、とてもファンキーなもの」と語っていました。
『〜フェーズ・トゥ』は、
ザ・ニュー・パワー・ジェネレーションとともにソウル / ファンク作法で制作されたプリンス節全開の一枚です。2010年から約5年かけて制作され、前作からわずか3ヵ月後に発表。“次々に違うことを仕掛ける”という同シリーズの主旨を示しました。2015年4月に米・メリーランド州ボルティモアで黒人男性のフレディ・グレイが移送時に警官から暴行を受けて亡くなるという事件が発生。その追悼と抗議の意味を込めて4月30日にレコーディングされた「Baltimore」が1曲目に収録されています。