遠藤理子が洗濯機にコインを入れる仕草を見せると、「コインランドリー」で前曲の流れを引き継ぐ。センターの遠藤を中心に、息の合ったフォーメーションダンスで会場のBuddiesを魅了していく。その後、荘厳なSEに続いてステージに登場した四期生の9人は、メッセージ性の強い「We got your back」で場の空気を一変。感情を爆発させるような佐藤愛桜のセリフも相まって、より熱のこもったパフォーマンスで客席の盛り上がりをさらに加速させた。
和やかなトークを終えると、タワーの最上段に置かれた玉座に座り山﨑天が会場を見下ろす。しなやかなソロダンスで観客の視線を釘付けに。その流れから「泣かせて Hold me tight!」に突入すると、会場の熱気は次第に高まっていく。その盛り上がりは、続く「流れ弾」や「自業自得」で一気に加速。「流れ弾」では田村が一際強い目力で独特の存在感を放ち、「自業自得」では山下瞳月が6枚の縦長LEDパネルの間を踊りながら瞬間移動しているかのような錯覚に陥る演出で、観る者を夢中にさせる。また、卒業メンバーのポジションには三期生のみならず四期生も複数投入され、既存の魅力やイメージを保ちつつも櫻坂46の新たな在り方を提示したパフォーマンスで、オーディエンスをノックアウトし続けた。
小田倉麗奈の力強いダンスから三期生による「恋愛無双」へなだれ込むと、ステージの雰囲気は再び変化。櫻坂46を牽引する重要なメンバーとして、1人ひとりが確固たる個性を身に付けた三期生11人は、一体感の強いダンスでBuddiesを夢中にさせる。その流れからBACKSメンバーによる「I will be」が始まると、センターの谷口愛季を筆頭に気迫に満ちたパフォーマンスが繰り広げられ、客席からの声援も一段と大きさを増すことに。
余韻を残す終わり方の「光源」に続いては、トンネルから光の差すほうへと走り続ける列車の映像を背に、藤吉が未来を見据えたような表情で座っている。「The growing up train」が始まると、会場中には幸福感が充満していく。白基調の衣装へと着替えたメンバーは、ステージ全体を使って希望を感じさせる歌とダンスを披露。手を繋ぐ振り付けや、顔を見合わせるメンバーからはこのツアーでより深まったグループの絆を感じた。
4月に開催された〈5th YEAR ANNIVERSARY LIVE〉を終え、新たなフェーズへと突入した櫻坂46。この16thシングル『愛MUST BE』や11月14日、15日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで行われる〈6th YEAR ANNIVERSARY LIVE〉、そして2027年に予定されている初のアジアツアーと、彼女たちの勢いはここからさらに加速することになりそうだ。
文: 西廣智一
■〈Sakurazaka46 ARENA TOUR 2026 -What's lonesome?-〉セットリスト M0. Overture M1. What's “KAZOKU”? M2. コインランドリー M3. We got your back M4. 泣かせて Hold me tight! M5. 流れ弾 M6. 自業自得 M7. くらげらしく M8. 恵まれ過ぎて M9. Unhappy birthday構文 M10. ノンアルコール M11. 恋愛無双 M12. I will be M13. 光源 M14. The growing up train M15. Addiction M16. Dead end M17. キスが苦い M18. Lonesome rabbit アンコール EN1. Buddies