さらに、2014年の〈ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN〉では、デジタル技術を駆使した演出が注目を集めました。無線制御システムを搭載したうちわ型の「ファンライト」を導入し、楽曲に合わせて客席の光の色を一斉に変化させることで、観客席そのものをステージ演出の一部に。会場全体が色鮮やかに染まる光景は、観客もライヴを作り上げる一員であることを感じさせます。
さらに、国立競技場での公演では空中を舞うフライング演出、デビュー15周年記念ライヴ〈ARASHI BLAST in Hawaii〉でのヘリコプター登場など、会場のスケールを生かした大胆なパフォーマンスも披露。大型ビジョンや照明、舞台装置、観客参加型の仕掛けを組み合わせ、常に新しい驚きを届けてきました。
なかでも話題を呼んだのが、〈YOASOBI 5th ANNIVERSARY DOME LIVE 2024 “超現実”〉での登場シーン。LEDビジョンに映し出されたYOASOBIのロゴをモンスターの爪が切り裂くような映像に続き、モンスター風の衣装を身にまとった2人が姿を現す演出は、これから始まるステージへの期待を一気に高めます。映像や光、音楽を巧みに組み合わせ、観客をYOASOBIならではの世界へと引き込むライヴに注目です。
■SEKAI NO OWARI|ファンタジーの世界へ誘うライヴ 独自の世界観を持つ楽曲で知られるSEKAI NO OWARI(写真)は、ライヴでもその物語性を存分に発揮しています。壮大なセットと緻密に作り込まれた演出によって、まるで物語の中に迷い込んだかのような没入感を味わえるのが魅力。ステージ上のパフォーマンスだけでなく、曲と曲の間にもこだわりが詰まっており、映画やテーマパークなどで用いられる、機械仕掛けの生き物や人形を動かす「アニマトロニクス」を取り入れるなど、観客を驚かせる仕掛けが随所に散りばめられています。
その演出は、視覚的な驚きにとどまりません。観客を物語へと引き込むような展開に加え、シェフがステージ上で実際に肉を焼き、会場いっぱいに香ばしい匂いが広がるという、嗅覚まで刺激するユニークな演出も。音楽を聴き、ステージを観るだけではなく、五感を通してライヴの世界を体験できるのがSEKAI NO OWARIならではです。
また、観客の声出しが制限されていたコロナ禍のライヴでは、オーケストラを取り入れた壮大な演奏も披露。歓声の代わりに会場いっぱいに響く拍手が、ステージと観客の一体感を生み出しました。細部まで作り込まれた世界観と、観客の記憶に残る大胆なアイデア。SEKAI NO OWARIのライヴは、音楽と演劇、テーマパークのような体験が融合した、唯一無二のエンターテインメントです。