6月20日は、20日(はつか)が“はっか”の語呂合わせとなるのと、6月中〜下旬頃の北海道の爽やかな気候がハッカ(ペパーミント)を思わせるということから、「北見ハッカ」を特産としている北海道北見市まちづくり研究会が「ペパーミントの日」に制定しています。ペパーミントはシソ科ハッカ属の多年草で、和名をコショウハッカといいます。
その「ペパーミントの日」にちなんで、“ペパーミント”をタイトルに冠している楽曲をいくつか紹介しましょう。
独特のメントールの香りを漂わせるハーブの一種のペパーミントは、リフレッシュ効果をもたらすこともあってか、楽曲のタイトルもフレッシュで清々しく、希望に満ちたものが多い印象です。
大滝詠一が1984年に発表した名作アルバム『
EACH TIME』に収録されているのが「ペパーミント・ブルー」。美しくうららかなメロディが流れる清涼感あふれるウェストコーストなサウンドは、まさに大滝流ポップスの真骨頂といったところでしょうか。
チューリップが1988年に発表したアルバム『
そんなとき女を好きになる』には、「ペパーミントの予感」なる楽曲が収められています。リードヴォーカルは
財津和夫ではなく高橋裕幸が務め、新鮮ではつらつとした歌唱を披露しています。
「てんとう虫のサンバ」「白いギター」などのヒット曲で知られる男女デュオのチェリッシュは、1975年に「ペパーミント・キャンディー」をリリース。朗らかで可憐なメロディとハーモニーが弾むポップ・ナンバーは、『
チェリッシュ CD BOX』や『
ベスト・ウィッシーズ』などのベスト・アルバムでも聴くことができます。
岡村孝子と加藤晴子によるヴォーカル・デュオ、あみんの1983年の1stアルバム『
P.S. あなたへ…』に収められているのが「ペパーミントの香り」です。好きなあなたについていくと、ストレートな恋心を歌っています。同アルバムには大ヒットしたデビュー・シングル「待つわ」のアルバム・ヴァージョンも収録されています。
シティポップ・ファンの食指が動きそうなのが、
朝比奈マリアの「ペパーミントの風」でしょうか。母は
雪村いづみで、モデルや女優、画家など多岐にわたって活躍しましたが、歌手としても作品を遺しています。「ペパーミントの風」は、1979年発表のアルバム『
MARIA』に収録され、
松任谷正隆が編曲を担当しています。「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」などのヒットで知られる
中原めいこは、1983年の3rdアルバム『
mint』にて「ペパーミントの朝」を発表。同年の5thシングル「スコーピオン」にもカップリングされました。
ペパーミントは爽やかなイメージもあって、やはりアイドルの曲名にもよく用いられてきました。
岡田有希子は「そよ風はペパーミント」、
松本伊代は「ペパーミント・ララバイ(Peppermint Tube)」、
少年隊は「ペパーミント夢物語」、
少女隊は「ペパーミント・Wonderland」といった楽曲を発表しています。
CMモデルから一躍アイドル的人気を博した
宮崎美子は、歌手としても活動。1982年リリースの2ndアルバム『
私の気分はサングリア』に「ペパーミントの風」(朝比奈マリアとは別曲)が収められています。同曲は歌手デビュー40周年記念アルバム『
スティル・メロウ〜40thアニバーサリー・アーカイブス』(写真)でも耳にすることができます。
そのほか、
吉川晃司「ペパーミントKIDS」、
堀江由衣「Peppermint Days」、
土岐麻子「Peppermint Town」、
GOING UNDER GROUND「ペパーミントムーン」、遊佐未森「ペパーミント」、
少年ナイフ「Peppermint Attack」、
脇田もなり「PEPPERMINT RAINBOW」、
マカロニえんぴつ「ペパーミント」、
フレデリック「ペパーミントガム」、
FANTASTICS from EXILE TRIBE「Peppermint Yum」など、時代を問わず“ペパーミント”ソングがリリースされています。
また、海外では、ジョイ・ディーとスターライダーズの「ペパーミント・ツイスト」や、
アラベスクの「ペパーミント・ジャック」などがあります。