10月8日は、“10(と)・8(ば)”の語呂合わせから、2013年に三重県鳥羽市が「鳥羽の日」に制定しています。英語で10月を表わす“October”(オクトーバー)と“ディープな鳥羽(奥鳥羽)”をかけた「オクトバ!10月は鳥羽の月キャンペーン」を開催し、毎週のようにイベントが行なわれます。10月8日(水)は佐田浜で、10月31日(金)のフィナーレには鳥羽マリンターミナルや鳥羽佐田浜沖で、それぞれ花火も予定されています。
その「鳥羽の日」にちなんで、鳥羽市出身の歌手を紹介。まずは、やはり何と言っても“鳥羽”の名がそのまま歌手名となっている演歌歌手の
鳥羽一郎でしょう。30歳でのデビューは遅咲きですが、1982年のデビュー曲「兄弟船」が大ヒット。鳥羽を“海の男”のイメージとマッチさせたこの曲はロングセラーとなり、鳥羽の代表曲に。『NHK紅白歌合戦』では初出場した1985年の第36回以来、2007年の第58回までに実に7回も「兄弟船」を歌唱しています。
鳥羽より一足早くデビューしたのが、実弟の
山川豊。1981年に「函館本線」でシングル・デビューを果たすと、こちらもロングヒット。同年末の第23回日本レコード大賞では、最優秀新人賞こそ
近藤真彦に譲ったものの、
沖田浩之、
竹本孝之、祐子と弥生とともに新人賞を受賞しています。デビューから5年が経った1986年の第37回『NHK紅白歌合戦』に初出場しましたが、その際には「ときめきワルツ」を歌唱。山川10回目の出場となった2003年の第54回紅白で「函館本線」を歌うことになりました。ちなみに、こちらも代表曲の「アメリカ橋」は、紅白で2度歌唱しています。
演歌界からはもう一人、
五木ひろしを挙げておきましょう。京都府で生まれ、出身を福井県美浜町と公表している五木ですが、幼稚園から小学校2年生までの3年間、鳥羽市に住んでいたとのことです。鳥羽市の小学校に通っているときに歌手への夢を持ち始めたそうで、2013年には母校の鳥羽市立加茂小学校の新校舎完成式に出席。鳥羽で過ごした事実を初めて打ち明け、ヒット曲「ふるさと」をア・カペラでサプライズ披露したことも話題となりました。
LINDBERGのヴォーカルを務める
渡瀬マキも鳥羽市出身。1987年に渡瀬麻紀として
酒井法子、
BaBe、
立花理佐、
石田ひかり、
森高千里らと同期デビューし、当初はアイドル歌手として活動していました。その後、バックバンドを率いたスタイルへと移行すると、1988年にロック・バンドのLINDBERGを結成。「今すぐ Kiss Me」をはじめ、数々のヒット曲を生み出しながら、高い支持を獲得しました。ソロとしても、渡瀬マキ名義で『
message d'amour』(写真)『double berry』『Happiness on The Kitchen Table』といったアルバムを発表。LINDBERGは2002年に解散しますが、2009年の期間限定復活を経て、2014年に再結成を果たしました。以来、精力的に活動を続け、2025年は10月8日(水)に5年ぶりのシングル「BLACK SPIDER」をリリース。10月10日(金)より全国12ヵ所をめぐるツアー〈LINDBERG LIVE TOUR 2025〉を開催します。