リサーチ

2月9日誕生!~青春ラブコメコミックのマエストロ・あだち充と印象的な主題歌たち

2026/02/09掲載
あだち充のアニメに使われていた曲で有名な曲をおしえてください!
 『タッチ』をはじめ、スポーツを題材にした青春ラヴ・コメで人気を博している漫画家のあだち充は、2月9日が誕生日。1951年生まれ、群馬県伊勢崎市出身です。『ナイン』を皮切りに、特に高校野球に少女コミック的なムードやストーリーを織り交ぜた作風で評価を獲得し、多くの作品がTVアニメ化や実写化されました。そのなかから、いくつか印象的な主題歌に触れていきたいと思います。

 青春ラヴ・コメのマエストロの道を切り拓いたともいえるのが初の原作オリジナル作品となる『ナイン』。ヒロインの中尾百合役の声は、石原真理子倉田まり子安田成美らが担当。主題歌はオープニング・テーマが「LOVE・イノセント」、エンディング・テーマが「夏のランナー」と、どちらも倉田が歌唱を務めました。シリーズ続編の『ナイン2 恋人宣言』の主題歌もオープニング・テーマ「恋人宣言」、エンディング・テーマ「真夏のランナー」と倉田の楽曲が多く使われています。3作目の『ナイン 完結編』では、これらの楽曲を作曲した芹澤廣明が歌う「エンドレスサマー」がオープニングテーマとなっています。

 主人公・若松真人が、憧れの同級生・鹿島みゆきと血が繋がっていない妹・若松みゆきの2人のヒロイン“みゆき”と三角関係を展開する『みゆき』は、スポーツを織り交ぜない王道ラヴ・コメ。若松みゆき役は荻野目洋子が演じました。主題歌はオープニング、エンディングともにH2Oが担当。特にエンディング・テーマに起用された「想い出がいっぱい」は、40万枚超のセールスを記録し、卒業ソングの定番として長く親しまれています。

 あだち充の青春ラヴ・コメの金字塔といえる『タッチ』では、岩崎良美歌唱曲を数多く主題歌に起用。高校野球の応援曲として高い人気を博している「タッチ」をはじめ、「愛がひとりぼっち」「チェッ!チェッ!チェッ!」「情熱物語」「君がいなければ」「青春」「約束」と、『タッチ』=岩崎の楽曲と言えるほど、結びつきが強い印象です。
 
 ただし、劇場版アニメ、実写ドラマも含めて主題歌・挿入歌には多くのアーティストや声優が歌唱する楽曲も使用。劇場版主題歌となったラフ&レディ「背番号のないエース」やブレッド&バター「さよならの贈り物」、『タッチ』のヒロイン・浅倉南のイメージガールオーディション「ミス南ちゃんコンテスト」で優勝し、実写ドラマ版の浅倉南役をが務めた浅倉亜季のデビュー曲「南の風・夏少女」、芹澤廣明が歌い、高校野球界では“魔曲”のひとつとして知られる、東京の國學院久我山高校のチャンステーマ「一本」の元ネタとなった「星のシルエット」、そのほか、斉藤由貴「卒業」、チェッカーズ「涙のリクエスト」、おニャン子クラブ「およしになってねTEACHER」などが劇中のTVや喫茶店のBGMという形で登場します。

 長澤まさみが浅倉南、双子の斉藤祥太慶太兄弟が上杉達也と和也を演じた実写映画では、YUKI「歓びの種」が主題歌となりました。

 実写ドラマ、アニメ化された『陽あたり良好!』では、浅倉亜季がタイトル曲「陽あたり良好!」を担当。また、尾崎亜美がオープニングに「悲しみはBEATに変えて ~Rise and Shine~」、エンディングに「世界中の羊数えさせないで」を提供・歌唱しています。ヒロインの岸本かすみ役は、実写ドラマでは伊藤さやか、アニメでは森尾由美が務めました。

 水泳をテーマにした、長澤まさみと速水もこみちが主演を務めた映画『ラフ ROUGH』は、あだち充『ラフ』が原作。主題歌はスキマスイッチの「ガラナ」で、挿入歌にも「ふれて未来を」「全力少年」「奏(かなで)」とスキマスイッチの楽曲が用いられました。

 『タッチ』以来6年ぶりに野球をテーマにした連載となった『H2』もアニメ化され、山田孝之主演の『H2~君といた日々』としてドラマ化もされました。アニメ版のオープニング・テーマには、久保田利伸「虹のグランドスラム」が起用されました。ドラマ版では韓国出身のKによる「over...」が主題歌となりました。

 主人公・樹多村光とその幼なじみの月島家四姉妹を通じて青春を綴った野球ストーリー『クロスゲーム』のアニメ版では、オープニングをコブクロ「Summer rain」、エンディングを絢香「恋焦がれて見た夢」がそれぞれ飾りました。

 『タッチ』から約30年後の明青学園が、上杉達也らの代以来の甲子園出場を目指すストーリーを描く『MIX』のアニメ版では、多くのアーティストの楽曲を主題歌に起用。オープニングテーマにはsumika「イコール」「Starting Over」、ポルノグラフィティ「VS」、BLUE ENCOUNT「アマリリス」が、エンディングテーマにはLittle Glee Monster「君に届くまで」「今この瞬間を」、Qyoto「君に伝えたストーリー」、miwa「ハルノオト」がそれぞれアニメを彩っています。挿入歌には『タッチ』関連曲も使用しています。

 1970年に『消えた爆音』でデビューして以来、数々の記憶に残る人気作品を手掛けてきたあだち充。2026年に行なわれるWBC(ワールドベースボールクラシック)のNetflix大会応援ソングに、稲葉浩志がカヴァーした「タッチ」が決定するなど、その影響力はいまなお健在です。

(写真は、2013年7月リリースの『タッチ TVシリーズ Blu-ray BOX1』)
最新リサーチ
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。