1958(昭和33)年に行なわれた南極観測において、置き去りにせざるをえなくなったカラフト犬“タロ”“ジロ”の生存が、翌1959(昭和34)年1月14日に確認されたことにちなんで、1月14日は「タロとジロの日」「愛と希望と勇気の日」として記念日に制定されています。
1958(昭和33)年、南極観測隊は南極観測船「宗谷」で南極大陸へ向かいますが、長期にわたる悪天候のために南極への上陸・越冬を断念。その際、極寒の地にカラフト犬をやむをえず残していきましたが、その1年後に南極へ赴いた南極観測船「宗谷」から飛び立ったヘリコプターが昭和基地に着いた際、置き去りにされたカラフト犬のタロとジロの2頭が発見されました。
この実話をもとに創作を加えて描き上げたのが映画『
南極物語』です。
蔵原惟繕監督のもと、主演の
高倉健をはじめ、
渡瀬恒彦、
岡田英次、
夏目雅子、
荻野目慶子、そして犬の世話係役を担った
江藤潤、
佐藤浩市ほか豪華キャストによって、南極観測隊の困難や犬たちの悲劇を綴った本映画は、1983年に公開。タロ、ジロを演じた犬たちを含めた大々的なキャンペーンが行なわれ、荻野目慶子は「愛のオーロラ」というイメージ・ソングをシングル・リリースしました。
これらの効果もあり、1997年のアニメ映画『
もののけ姫』(実写映画では2003年の『
踊る大捜査線2』)が登場するまでは、当時の日本映画の歴代映画興行成績1位を記録するビッグヒットとなりました。
映画音楽は、蔵原監督がファンだという
ヴァンゲリスに依頼。ヴァンゲリスは『南極物語』公開前年に公開された『
炎のランナー』で音楽を担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞。同年の『
ブレードランナー』の音楽を担当するなど既に世界的に名を馳せていましたが、粘り強い交渉で『南極物語』の音楽に関わることとなり、ヴァンゲリスが日本映画の音楽を初めて手掛けた
作品(サウンドトラック)となりました。
また、2006年には同映画をリメイクし、登場人物や犬を変更してストーリーを替えたウォルト・ディズニー映画『
南極物語』(原題:Eight Below)が公開。『
レイダース / 失われたアーク《聖櫃》』『
インディ・ジョーンズ / 魔宮の伝説』などの
スティーヴン・スピルバーグ監督作品や『
バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズをプロデュースした
フランク・マーシャルが監督を務めています。