1970年代から1980年にかけてアメリカのウエストコースト・サウンドを影で支えた、4人のセッション・ミュージシャンにスポットを当てたドキュメンタリー映画『イミディエイト ファミリー』が6月19日(金)より劇場公開決定。予告編と場面写真が公開されています。
本作で描かれるのは、1970年初頭、ロサンゼルス・ハリウッドの丘陵地ローレル・キャニオン周辺に住んでいた
キャロル・キング、
ジェームス・テイラー、
ジャクソン・ブラウン、
リンダ・ロンシュタットらのレコーディングを支え続けて来たミュージシャンたち。後にスーパー・グループ“
ザ・イミディエイト・ファミリー”と呼ばれる
ダニー・コーチマー(g)、
ワディ・ワクテル(g)、
リーランド・スクラー(b)、
ラス・カンケル(ds)の4人です。
1960年代はレコーディングに参加したミュージシャンの名前がアルバムにクレジットされることは殆どありませんでしたが、英アップルレコードのA&」R担当でもあったプロデューサーの
ピーター・アッシャーによりその状況は変えられます。活動の拠点をアメリカに移したピーターは、自身がプロデュースしたジェームス・テイラーのアルバムに、それまで黒子的な存在だったセッション・ミュージシャンのダニー・コーチマーやラス・カンケルらの名前をクレジット。以降、キャロル・キングやジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタットらのアルバムに彼らの名前がクレジットされるようになり、
フィル・コリンズに「どんな音楽か知らずに(クレジットにある)名前だけでアルバムを買った」と言わしめる存在となっていきます。
映画本編の前半では、そんな“ザ・イミディエイト・ファミリー”のメンバーが、ジェームス・テイラー、キャロル・キングやジャクソン・ブラウンでのレコーディングについてコメント。レコーディングの度にスタジオに集まり、ツアーにも同行して一緒にいる時間を過ごした、血縁関係(Immediate)のある家族(Family)のような関係が語られます。
後半では、各々のメンバーがソロで参加するプロジェクトについても紹介。ダニー・コーチマーは
ニール・ヤングや
ドン・ヘンリー(
イーグルス)。ワディ・ワクテルは
スティービー・ニックス(
フリートウッドマック)、
スティーブ・ペリー(
ジャーニー)、
キース・リチャーズ(
ローリング・ストーンズ)。ラス・カンケルは
ジミー・バフェット、リーランド・スクラーはフィル・コリンズとともに仕事をしており、ドン・ヘンリーが「誰もが彼らと仕事をしたがった」と語るほどの人気ミュージシャンになっていく様子が描かれます。
そして最後、Familyは再結集し、2021年に自分たちの名前か冠したアルバム『The Immediate Family』を発表する場面が。彼らはライヴを開催し、現在も現役で活動を続けています。
監督は、60~70年代の米音楽界を支えたスタジオ・ミュージシャンにスポットをあてた映画『
レッキング・クルー』(2016年公開)をプロデュース&監督した
デニー・テデスコ。「夢のカリフォルニア」「明日に架ける橋」など、数々のアメリカン・ポップスの大ヒット曲を支えた凄腕ミュージシャン軍団を描いた監督が、今回はウエストコースト・サウンドの真髄に迫ります。
劇中には音楽関係者やミュージシャンが20人登場し“ザ・イミディエイト・ファミリー”の活動を証言。大御所ミュージシャンらの登場にも期待が高まります。
© 2023 THUNK ENTERPRISES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.